未経験エンジニアに自社開発よりも受託開発をおすすめする理由8選
2021年3月30日 掲載
未経験のエンジニアは受託開発と自社開発のどちらを選択すると良いのでしょうか?
本記事では、未経験エンジニアの方には、自社開発よりも受託開発をおすすめします。
自社開発、受託開発の双方に良い点はあります。
ではなぜ、未経験には受託開発の方が良いとされるのでしょうか?
今回は受託開発をおすすめする理由と自社開発をおすすめしない理由に分けてご説明します。
受託開発とは?
受託開発とはいったいどういう意味なのか、まずはみていきましょう。
クライアントから委託されたシステムを納品することを指す
受託開発とは、クライアントから委託されたシステムを開発することです。
「こんなシステムが欲しい、サイトが欲しい」という依頼を受け、その通りに開発していきます。
システムを納品し、クライアントから開発料金をもらうことで、利益を発生させます。
なお、受託開発の契約形態には「準委任契約」や「請負契約」などがあります。
準委任契約とは、クライアントから単位時間あたりの報酬をもらう形態形態のこと。
制作物が完成することに責任を負う必要はなく、あくまで契約時間働くことに責任を持ちます。
月末などに労働時間を報告し、報酬を受け取ります。
一方で請負契約とは、制作物に対する報酬をもらう契約形態のことです。
請負契約は作業時間に関係なく、予め決められた単価を報酬として受け取れます。
契約方法で働き方がだいぶ変わるので、準委任契約と請負契約の違いは覚えておいた方が良いでしょう。
自社開発とは?
続いて、自社開発とはどういう意味なのか、みていきましょう。
受託開発とはどういった面が異なるのかも注目です。
自社の製品やサービスとして扱うシステムを開発することを指す
自社開発とは、自社の製品やサービスとして扱うシステムを開発する企業です。
たとえば、メルカリは自社で運営するフリマアプリを開発し、利用者から手数料を受け取ることによって、利益を発生させています。
自社開発の場合、システムを開発するだけでなく、ユーザーのフィードバックに合わせて改良していく必要もあります。
そのため、開発に関しては「ウォーターフォール方式」ではなく「アジャイル方式」を導入している場合が多いです。
ウォーターフォール方式とは、要件定義、設定、開発、テスト、リリースまで、1つずつ工程をこなしていく方式のこと。
受託開発の場合はウォーターフォール方式を取る場合が多いです。
対してアジャイル方式とは、要点系義からリリースまでを短いスパンで行い、フィードバックを元に徐々に改良していく方式のこと。
自社開発の場合、アジャイル方式の方が向いています。
未経験エンジニアにとっての受託開発のメリット
未経験エンジニアが受託開発の企業で働くメリットを紹介します。
メリットは大きく分けて次の4つです。
・様々な業務を経験できる
・請負業務で経験を積める
・希少性に高い人材になることができる
・多くのクライアントと関係を持つことができる
こういったメリットがあるため、未経験の方には自社開発よりも受託開発をおすすめしています。
1つ1つのメリットについて詳しく解説しましょう。
メリット①様々な業務を経験できる
受託開発の場合、様々なクライアントから仕事を請けるため、エンジニアは様々な開発を経験できます。
興味がない分野含め様々な業務を経験すれば、幅広い業務の中から自分に最もあった業務を選定し、キャリア形成を主体的に行うことが可能です。
たとえば、新しいプログラミング言語を覚えたり、サーバーやデータベースなどにも詳しくなれたりします。
実際に業務をこなしてみないと、自分が本当にやりたいこと、自分が得意とすることが何か、わからない場合が多いですよね。
様々な業務を経験できるのが、受託開発の代表的なメリットです。
メリット②請負業務で経験を積める
受託開発の場合、請負契約の場合と準委任契約の場合がありますが、SES以外は請負契約が多いです。
準委任契約は、働いた時間分報酬を払う必要があるため、限られた時間で多くの成果を出してもらうために、経験あるエンジニアに委託する企業が多いです。
一方で請負契約は、働く時間に関係なく制作物が納品されれば報酬を支払う形態のため、未経験や経験の浅いエンジニアにも任せることがあります。
そのため請負業務なら、未経験や経験の浅いエンジニアも、実際の業務を通じてスキルを高められるメリットがあるのです。
請負契約で会社に入ると、社内の経験豊富なエンジニアから開発のサポートを受けることができるだけでなく、プログラミングに関する様々な情報を聞き出すことができ、自身のスキルアップにつながります。また、キャリア形成に関するノウハウを聞き出すこともでき、独立して案件に応募する際に優位に立つことができるでしょう。
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メリット③希少性に高い人材になることができる
メリット①の様々な業務を経験できる点とも関連性がありますが、希少性に高い人材になれるのもメリットです。
受託開発で様々な業務を「かじる」だけでも、それぞれの技術の下地を作ることができます。
全くの未経験と「かじる」経験ありでは、雲泥の差です。
技術の下地を作っておけば、後に本格的にスキルを身につけるとき楽になるでしょう。
将来的にフリーランスとして独立する際も、受託できる業務幅が広がります。
業務幅が広がれば、希少性の高い人材になることができるでしょう。
メリット④多くのクライアントと関係を持てる
多くのクライアントと関係を持てるのも、受託開発のメリットです。
受託開発では大手やベンチャー企業など様々な企業から委託されるため、幅広い人脈を形成することができます。
人脈を作ればフリーランスとして独立したとき、案件を貰えるかもしれません。
フリーランスにとって人脈は大きな武器となります。
また、転職するにしても、クライアントと関係を持っておけば、その企業にスカウトされるかもしれません。
もちろん、そこまで良好な関係を築くためには、委託された業務をしっかりこなし、納期までに納品する必要があります。
自社開発では人脈を作るのは難しく、これも受託開発ならではのメリットと言えるでしょう。
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自社開発企業を未経験におすすめできない理由は?
受託開発企業に転職するのは未経験におすすめであると解説しました。
逆に自社開発企業に転職するのは、未経験にはあまりおすすめできません。
その理由は以下の4つです。
・専門性が高まってしまう
・主体的なキャリア形成が難しい
・開発以外の業務が多い
・高いスキルが求められる
自社開発企業に転職する場合は、こういったことを考慮した上で転職した方が良いでしょう。
1つ1つのおすすめできない理由について詳しく解説します。
おすすめできない理由①専門性が高まってしまう
自社開発の企業に勤めると、専門性が高まってしまうのがデメリットです。
自社開発ではプロダクトごとに採用が決まっており、他のプロダクト開発に参加することが難しい傾向にあります。
また、プロダクトごとに使用する言語やその他スキルが決まっているため、長い間それらの技術を使って開発しなくてはならないことも。
「専門性が高まるのは良いことなのでは?」と思うかもしれません。
確かに、何かに特化することも大事ですが、未経験からいきなり特化すると、その後のキャリアの選択肢が狭まってしまいます。
ある程度エンジニアを経験し「これで食べていきたい」が決まっていれば良いのですが、そうでないなら、自ら選択肢を狭めることはないでしょう。
同様に、似た言語を立て続けに習得してもキャリアに広がりを持たせることができないことに留意しつつ、次に学ぶ言語を選択するといいでしょう。
おすすめできない理由②主体的なキャリア形成が難しい
自社開発は、主体的なキャリア形成が難しいです。
意図せず専門性が高まってしまうことで、その後取得したい技術があっても、それを扱うプロジェクトに参加出来ない場合も。
また、企業の方向性に従わないといけず、キャリアに有用とは言い難い経験を強いられることもあります。
たとえば、レガシーな技術を扱っている自社開発企業で働くと、将来性のあるスキルを身につけられず、転職で困るかもしれません。
特に未経験者の場合、どのスキルがキャリアに有用か分からず、企業に言われるがままスキル習得してしまいがちでしょう。
主体的なキャリア形成が難しいのは大きな問題ですね。
おすすめできない理由③開発以外の業務が多い
自社開発は開発以外の業務が発生することもあります。
受託開発の方に、開発部分だけを依頼される訳ではないため、開発に関連する業務がどうしてもあります。
たとえば、営業的な業務や面談、システム運営などです。
こういった業務に時間を取られると、キャリアの幅を広げていく上で、足踏みするような形になってしまいます。
おすすめできない理由④高いスキルが求められる
自社開発はエンジニアとして高いスキルが求められる傾向があります。
たとえば、未経験からいきなり設計書を書かされたり、クリティカルな開発部分を任されたりすることも。
高いスキルが求められるため、自社開発は未経験には敷居が高いと言えます。
開発に必要なスキルを習得するために、相当な努力を必要とするでしょう。
また、自社開発はそもそも、実務経験がないと入社出来ない場合が多いです。
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まとめ
本記事では、未経験エンジニアに自社開発よりも受託開発をおすすめする理由、を解説しました。
本記事で解説したことは、次の3つに集約されます。
・受託開発は様々な業務を経験できる点がメリット
・様々な人脈を形成できるのも受託開発のおすすめな点
・自社開発は専門性が高まってしまい、キャリア形成が主体的に行いにくいため、未経験におすすめできない
繰り返しになりますが、未経験エンジニアの場合は、自社開発よりも受託開発にまずは転職した方がキャリア形成上、好都合と言えます。
今後のキャリアや人脈形成の観点から考えて、自社開発は受託開発に比べ劣ります。
特に将来フリーランスとして独立を目指すなら、幅広い業務を経験できる受託開発の方が、メリットがありますね。
自社開発企業に転職するなら、まず受託開発企業でスキルを身につけ、それから転職するのが良いでしょう。
また、関連記事として、キャリア形成に関係する記事、未経験が好待遇で入社する方法に関する記事を紹介しています。
ぜひご覧ください。