月100万円のオファーを獲得する為の5つの業務経験
2021年3月15日 掲載
月100万円のオファーを獲得する為の5つの業務経験
「バックエンドエンジニアだけど給料に不満がある。月収100万を目指したい」
本記事はこのような方が対象となっています。
今回は高収入に繋がりやすいバックエンドエンジニアのスキルを紹介します。
エンジニア職は高給なイメージを持っている人も多いですが、必ずしもそうではないことはエンジニア職を経験した人ならお分かり頂けるかと思います。
高いスキルを保有していないエンジニアは、低収入で留まることも多いです。
エンジニア職は労働時間も長く、日々勉強することが必須な仕事でもあるため、給料を多く貰えないと割に合わないと感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、バックエンドエンジニアが月100万円のオファーを獲得する方法を解説します。
具体的にどんなスキルを身につければ高収入に繋がるのか具体的に解説していきますね。
本記事を読むことで高収入を得られるバックエンドエンジニアのスキルが分かりますよ。
1.儲かっている企業で働くのが重要!
まず大前提として月100万のオファーを獲得するには、儲かっている企業を狙うのが重要です。
経営が苦しい企業は年収が増えないどころか、下がる可能性すらあります。
もちろん儲かっていない企業でも出世すれば給料は増えますが、ほんのわずかですし、出世を狙うのも大変です。
それよりも、儲かっている企業に転職することを考える方が良いと言えます。
独立を視野に入れるならベンチャー企業も良いですが、そうでないなら堅実に今儲かっている企業を選択しましょう。
ただし、儲かっている企業は他の人も狙いますから、倍率が高くなり、採用されるのは容易ではなくなります。
平凡なスキル・経験だけ持っていても面接で落とされてしまうでしょう。
そこで次の項目から、儲かっている企業に入るためのバックエンドエンジニアのスキルを紹介します。
2.儲かっている企業に入るには
儲かっている企業に入るには、他の人材と差別化をはかれる技術を得ることが重要です。
バックエンドエンジニアが特に保有したい技術・経験は以下の5つです。
- (1)大量のアクセスをさばいた業務経験
- (2)大規模データを扱った業務経験
- (3)希少性が高い言語による業務経験
- (4)アーキテクトを構築する業務経験
- (5)専門性を持った業務経験
なぜこれらの技術なのかというと、儲かっている企業が欲しがる技術だからです。
これらのスキル・経験を面接でアピールすれば、面接官から一目置かれ他のエンジニアと差を付けられます。
それでは、1つ1つの技術・経験について詳しく解説していきます。
(1)大量のアクセスをさばいた業務経験
大量のアクセスをさばいた業務経験を持つバックエンドエンジニアは採用されやすいです。
なぜなら、儲かっている企業はユーザーをたくさん抱えており、大量にアクセスが発生するため、アクセスをさばけるエンジニアが必要だからです。
アクセスが増えると、Webサイト読み込みが遅くなったり、サーバーダウンしたりする障害が発生する可能性があります。
障害が発生し、サイトが1時間でも使えないことがあれば、会社にとって大きな損失となります。
そのため、損失を防ぐことができるエンジニアは大きく評価され、高い年収を支払って雇っても割に合うと考えられるのです。
大量のアクセスをさばく技術には様々な種類があります。
たとえば、サーバーに負荷をかけない効率的なプログラムを開発したり、キャッシュを有効活用したり、メッセージングによる非同期処理を行ったりです。
ほかにも、データベースの負荷分散や最適化、クエリのチューニングなど、データベース回りの技術も多くあります。
これらを行った経験があるなら、積極的にアピールすると良いでしょう。
(2)大規模データを扱った業務経験
ビッグデータを扱った業務経験も、転職の上で有利になります。
昨今、SNSをやるユーザーが増えた影響もあり、ネット上に大量に情報が書かれるようになりました。
それらの情報には、企業の商品改善や発展に役立つものもありますが、全部の情報をチェックすることはできません。
そのため、エンジニアが纏めたり整形したりして、企業で使いこなせるようにする必要があるのです。
特に、儲かっている企業はユーザーを多く抱えているため、データも大量に発生し、それらを効率的に扱わないといけません。
こういった背景もあり、ビッグデータを扱った経験があるエンジニアが評価されるのです。
大規模データを扱った業務経験とは、たとえば、BigQueryによる分析基盤構築やAirflowでのジョブフロー制御ツール活用、Sparkなどの分散データ処理フレームワークの活用、などが挙げられます。
大規模データを扱った経験あるバックエンドエンジニアも、月100万を超える可能性があります。
現在流行中の人工知能分野とも密接に関わる技術でもあるため、ぜひ習得してみてください。
(3)希少性が高い言語による業務経験
希少性が高い言語を身につけたエンジニアも評価されやすいです。
バックエンドエンジニアですと、RubyやPHPなど動的型付け言語の技術を持っているかと思います。
動的型付け言語は、ソースの記述量が少なく、学習コストも少ないため、習得者が多いです。
一方でGo言語などの静的型付け言語は、学習難易度が高く、習得しているエンジニアが少ないです。
そのため、静的型付け言語も身につければ、他のエンジニアと差別化をはかりやすいでしょう。
また、静的型付け言語はアクセス量が多くても速度が落ちにくい、などの理由で評価が上がっています。
他には、関数型言語も最近評価される傾向にあるため、習得しておくと良いです。
特におすすめはScalaです。
ScalaはJavaやKotlinと同様JVM言語であるため、実行環境を選ばずスマホやパソコンなどあらゆる環境で動きます。
たとえば、TwitterやChatwork、SmartNewsの開発にもScalaが使われています。
また、Javaのライブラリが使用できるなど、JAVAでできることは基本全てでき、その上ソースの記述量が少ないという万能な言語です。
現状Scalaの求人は少ないですが、これから流行する可能性が高いです。
今のうちに習得することで、ライバルとなるエンジニアより一歩先を進むことができるでしょう。
学習コストもPHPやRubyとほとんど変わらないため独学で問題ないです。
Go言語やScalaは、求人検索エンジン「スタンバイ」が調査した「プログラミング言語別年収ランキング」でも1位、2位を獲得しています。
参考:https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2018/0807.html
年収を上げたいバックエンドエンジニアは、Go言語やScalaを勉強してみてください。
(4)アーキテクトを構築する業務経験
「システムアーキテクト」としての業務経験も最近評価されてきています。
システムアーキテクトは、システム開発における上流工程を担当する仕事です。
システムの全体的な構造を書き表したものを「アーキテクチャ図」と呼びます。
アーキテクチャ図を参照することで、システムの構成要素や関連性が分かる他、開発コストや開発期間も推測できるようになります。
このようにシステムアーキテクトはクライアントと開発者と架け橋を担う存在です。
ほかにも、システムアーキテクトは、IT技術の動向を調査し、自社で使う開発言語やフレームワークを選定します。
その技術が自社に合っているのか、開発効率を上げられるのか、などを検討します。
優れたシステムアーキテクトがいると、クライアントとの齟齬がなくなり、エンジニアも作業しやすくなるため、大規模プロジェクトの成功に繋がります。
そのためアーキテクトを構築する業務経験があると高く評価されるのです。
アーキテクト業務を担当するには、まずシステムアーキテクト試験に合格し、資格取得を目指すのが良いでしょう。
後は資格を武器にアーキテクト業務が経験できる企業への転職を目指します。
(5)専門性を持った業務経験
エンジニアとしての技術・経験だけでなく、何らかの専門性を持った業務経験も、転職に役立ちます。
たとえば、会計業務経験があれば、会計システムを構築するときに役立つため、そういった開発を行う企業に転職できます。
会計業務を知っていると、クライアントとの要件定義もスムーズになり、齟齬のないシステム開発が行えるでしょう。
このように、「プラスα」の業務経験を持ったバックエンドエンジニアは有利です。
会計業務だけでなく、建築業務経験なども年収アップに一役買います。
建築の仕事は、エンジニア職と同じく設計書を纏めるときなどに論理的思考力が必要です。
そのため建築業務を経験した人は、ITエンジニアとしても評価されることが多いです。
バックエンドエンジニアとしてのスキルだけ極めても、月100万円のオファーを獲得するのは才能がない限り難しいです。
「プラスα」の業務経験を得ることも意識してみてください。
まとめ
本記事ではバックエンドエンジニアが月100万円のオファーを獲得する方法を解説しました。
儲かっている企業が欲しているスキルが何かを考えて行動するのが、高収入のオファーの近道となりそうです。
大量のアクセスをさばいた経験や大規模データを扱った経験などは、儲かっている企業なら欲しがる筈です。
システムアーキテクト業務を行えるエンジニアも、大規模開発を行う場合必須と言えるでしょう。
これらの経験を得られる機会があれば、逃さないようにしたいですね。
加えて、Go言語やScalaのように希少性の高い言語を独学で習得すると、転職でより有利になります。
高収入を狙うなら、トレンド技術やプログラミング言語もチェックする癖をつけたいものです。
また、会計や建築業務など、エンジニアとは別の業務経験でも、場合によってはアピールが可能です。
「プラスα」の業務経験を得られれば、他のエンジニアと差別化をはかることができます。
本記事が年収を上げたいバックエンドエンジニアの方にとって、有意義なものとなれば幸いです。