WEB系のエンジニアになるための具体的な方法について解説します。
2021年3月15日 掲載
WEB系のエンジニアになるための具体的な方法について解説します。
「Web系エンジニアになりたいけど、どういう手順になればよいか分からない。大学に通うべきなのか、専門学校の方が良いのか」
本記事ではこのような悩みを解決します。
今回はフリーランスに限らず、ITエンジニアになる為の方法を紹介します。
ITエンジニアになる方法はいくつか存在しますが、どれが1番良いのか、分からない人も多いと思います。
そこでWebエンジニアをやっていた筆者が、Web系企業に就職するおすすめの方法をまとめました。
それぞれの方法のメリット・デメリット、どんな人におすすめなのか詳しく解説していきます。
本記事を読むことで、Webエンジニアになる方法が分かり、正しいやり方で目指していくことができますよ。
Webエンジニアを目指したい学生や社会人の方は、ぜひ本記事で学んでくださいね。
WEB系企業に就職する7つのパターンとおすすめ度
Web系企業に就職するパターンは、大まかに分けると7パターンあります。
- (1).大学/大学院を卒業して、新卒でWEB系企業に就職
- (2).高校を卒業してIT系の専門学校で学んで、WEB系企業に就職
- (3).高等専門学校(高専)を卒業してから直接または大学を経由して、WEB系企業に就職
- (4).短期プログラミングスクールで、3ヶ月~6ヶ月ほどWEB開発を学んで、WEB系企業に就職
- (5).職業訓練校のプログラミングスクールを経由してWEB系企業に就職
- (6).独学でプログラミングのスキルを習得して、WEB系企業に就職
- (7).プログラミングスキルは無いが、専門知識を持っている状態でWEB系企業に就職
それぞれの就職パターンのメリット・デメリットを解説していきますね。
(1)大学/大学院を卒業して、新卒でWEB系企業に就職
大学や大学院を卒業して、新卒でWeb系企業に就職する、というのは1番多いパターンです。
大学には「情報工学部」というコンピューター系の分野を学べる学部が存在します。
そのため、情報工学部に入学するのが1番オーソドックスと言えますね。
他の理系学部でもコンピューター系の授業はありますが、基礎的な内容にとどめている場合が多いため、業務レベルまで身につけたいならやはり情報工学部を選ぶべきでしょう。
情報工学部は、プログラミングはもちろん、ITリテラシー、アルゴリズムの考え方、などプログラマーになるための基礎教養を身につけられます。
なお、理系の学生の多くは大学院まで行くことが多いですが、情報工学部の場合大学院に進学する人は少し減少する傾向があります。
研究したいことがあるなら別ですが、Web系企業に就職するのが目標なら、院進学は必須ではありません。
また、文系の学部はどうなのかというと、あまりおすすめはしないです。
なぜならWeb系企業は即戦力を求めるので、新卒でもコンピューターを学んできた人の方が有利だからです。
ただ、文系でも独学でプログラミングを勉強し、面接でポートフォリオ(制作物一覧)を提示して実力を見せて採用される人はいます。
(2)高校を卒業してIT系の専門学校で学んで、WEB系企業に就職
大学ではなくIT系の専門学校で学び、Web系企業に就職する人もいます。
専門学校の授業は大学よりも実践的な内容であることが多いです。
講師の中に現役プログラマーの方もいるため、実務に直結する技術を教えてくれます。
また、専門学校には、転職保証精度が設けられている場合がある点もメリットです。
たとえば、就職が決まらなかった場合、その後の学費を負担してくれるなどの制度があります。
ただ、専門学校で勉強できることは、プログラミングスクールでも勉強は可能です。
そのため実践的なカリキュラムを求めるなら、プログラミングスクールを選択する手もあるでしょう。
また、専門学校はどうしても学歴面で就職不利になってしまうことが多いです。
大学卒でないと応募できない求人も多いため、そういった企業に転職したい場合専門学校はおすすめできません。
(3)高等専門学校(高専)を卒業してから直接または大学を経由して、WEB系企業に就職
高専を卒業し、その後大学に通ってから就職するという方法もあります。
卒業すると短大卒と同じ扱いになるため、就職面で専門学校よりは有利になります。
高専のメリットは、大学よりも早くプログラミングが学べるという点です。
また、プログラミングだけでなく、ものづくり系にも興味があるなら、情報工学の大学よりも高専を選ぶ利点はあります。
ただ、特にそういった事情がある訳でないなら、高専を経由せず大学に入学した方が良いかもしれません。
高専の授業は学校の種類にもよりますが、教員の質が高く、その分野のエキスパートであることが多いと聞きます。
高専は早くプログラミングを学びたい人にはおすすめです。
(4)短期プログラミングスクールで、3ヶ月~6ヶ月ほどWEB開発を学んで、WEB系企業に就職
3ヶ月~6ヶ月の短期型プログラミングスクールでWeb開発を学んで就職する方法もあります。
プログラミングスクールは大学よりも値段が安い上に、短い期間で学べます。
大学の場合数学や物理の単位も取得する必要があるため、プログラミングだけを勉強したい人はプログラミングスクールの方が効率的と言えるでしょう。
また、プログラミングスクールでは、転職サポートを行っている所もあります。
履歴書やポートフォリオを添削したり、面接練習を行ったりしてくれるため、Web系企業に就職できる確率が高まります。
ただし、質が低いプログラミングスクールも世の中にはあります。
たとえば、講師がプログラマー経験者ではなかったり、料金が高すぎたりする場合があるのです。
そのため、プログラミングスクールの評判を事前確認し、質の高いスクールを選ぶことが重要ですね。
(5)職業訓練校のプログラミングスクールを経由してWEB系企業に就職
職業訓練校のプログラミングやパソコン関係の授業を受けてWeb系企業に就職する方法です。
職業訓練校はプログラミングスクールと異なり、料金を取られないのがメリットです。
また、資格取得を目指せる授業もあるため転職にも役立つでしょう。
基本情報技術者試験などのIT系の資格を取れば、Web系企業にも就職しやすくなります。
ただ、職業訓練校の授業は誰でも受けられるという訳ではありません。
会社都合退職した人が優先されたり、年配の方が優先されたりするため、若い人が受けるのは難しいです。
そのため若い方は自ずと、職業訓練校は選択肢から外れることになるでしょう。
(6)独学でプログラミングのスキルを習得して、WEB系企業に就職
学校には行かず独学でプログラミングを勉強し、Web系企業に就職する人もいます。
独学のメリットは何よりお金がかからないことですね。
金銭的に余裕がなく、大学やプログラミングスクールに通えない人は、この方法を取らざるを得ないかと思われます。
また、最近はネットで学習できるプラットフォームが充実しており、独学しやすくなりました。
たとえば「ドットインストール」というサイトでは、動画でプログラミングやサーバーに関する基礎知識を学べます。
動画で先生が分かりやすく教えてくれるため、途中で挫折しにくいです。
月額料金は980円ですので、書籍を買うよりコスパも良いでしょう。
独学のデメリットはモチベーションの維持が大変なことです。
勉強を管理してくれる人がいない上に、ずっと1人で勉強していると、途中で飽きてしまいがちです。
独学が続かないのであれば、プログラミングスクールを利用するのがやはりおすすめ。
プログラミングスクールなら講師が進捗管理してくれますし、一緒に頑張る仲間ができますので、挫折率が低いです。
金銭的に余裕があるのであれば、プログラミングスクールの方が良いでしょう。
(7)プログラミングスキルは無いが、専門知識を持っている状態でWEB系企業に就職
プログラミングスキルを持っていなくても、他の専門知識でWeb系企業に就職する人もいます。
たとえば、会計の知識を持っていたら、会計のSaaSを作っている会社の面接でアピールが可能です。
会計知識があればクライアントとの打ち合わせなどで役に立つため、十分なアピールポイントとなります。
その場合、プログラミングスキルは実務をこなしながら身につけていくことになります。
また、HTMLやWebデザインを学びWebデザイナーとして就職し、後でWebエンジニアになる人も結構多いです。
エンジニアは基本人手不足なので、開発に興味があるのであれば、歓迎されるケースもあります。
このように、プログラミングスキルがなくても他の専門知識をアピールすれば、就職できることもあります。
まとめ
本記事ではWeb系のエンジニアになるための方法について解説しました。
下記の表にそれぞれの方法のメリット・デメリットをまとめたので、参考にしてくださいね。
Webエンジニアになる方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
大学/大学院を卒業して、 新卒でWEB系企業に就職 | 就職で有利になりやすい | お金がかかる |
高校を卒業してIT系の専門学校で学んで、WEB系企業に就職 | 就職で不利になりやすい | カリキュラムが大学より実践的 |
高等専門学校(高専)を卒業してから直接または大学を経由して、WEB系企業に就職 | 大学より早くプログラミングが勉強できる | 早くプログラミングを勉強したい訳でないならそこまで意味はない |
短期プログラミングスクールで、3ヶ月~6ヶ月ほどWEB開発を学んで、WEB系企業に就職 | 短い期間でスキルを身につけられる | 質の低いスクールもある |
職業訓練校のプログラミングスクールを経由してWEB系企業に就職 | 資格取得も目指せる、無料で受けられる | 若い人は受けるのが困難 |
独学でプログラミングのスキルを習得して、WEB系企業に就職 | お金がかからない | モチベーション維持が大変 |
プログラミングスキルは無いが、専門知識を持っている状態でWEB系企業に就職 | 別業種でスキルを磨く必要がある | 他のエンジニアと差別化がはかれる |
Webエンジニアになるには、意外と様々な方法があることがお分かり頂けたかと思います。
この中でおすすめなのは、情報工学系の大学に行くか、プログラミングスクールに通うことです。
Webエンジニアに必要なスキルを体系的に身につけられる上に、就職でも有利になるからです。
もちろん、専門学校や高専でも目指すのは不可能ではないので、すでに入学してしまった人もご安心ください。
どの方法にも「強み」があり、その強みをいかに活かすかがポイントとなります。
また、金銭的に余裕がない場合は、独学でプログラミングを学ぶ方法もあります。
独学は向き不向きはありますが、「ドットインストール」など効率的に学習できるサイトも多くあります。
中には独学で学び中学生や高校生でアプリを開発してしまう人もいます。
WEB系企業に就職したい方は、ぜひ本記事を参考にし、自分に合った方法で目指してみてくださいね。