フリーランスエンジニアの為のWEB系企業の特徴
2021年3月17日 掲載
フリーランスエンジニアと同じ業界に属するのがWeb系企業です。
Web系企業はフリーランスエンジニアにとってクライアントとなるだけでなく、転職先にもなりうるものです。
Web系企業の特徴を把握しておくことで、外注の案件を獲得しやすくなるでしょう。
また、Web系企業のトレンドを追うことで、エンジニアとしてのスキルアップにつながるでしょう!
今回はWeb系企業の特徴、トレンド等について詳しく説明していきたいと思います!
Web系企業とは?
Web系企業とはそもそも何なのか、について解説していきます。
知っているという方も、改めて定義についておさらいしましょう。
また、代表的なWeb系企業についても紹介していきます。
Web系企業の大まかな定義
Web系企業とは、インターネットを活用したサービスを展開している企業のことです。
自社でサービスを考えそのサービスを展開しているのが特徴です。
他社から発注されて、開発をやる訳ではありません。
また、自社だけでなく、他の会社やフリーランスに開発を外注することもあります。
自社でサービスを考えなくてはいけないため、マーケティング面なども考える必要があります。
どういったサービスがユーザーに受けるのか、現在のトレンドは何か、分析した上でサービスを考えます。
また、リリースされたサービスは、ユーザーからのフィードバックを受けて完成していきます。
これがWeb系企業の大きな特徴と言えるでしょう。
WEB系企業の種類と代表的な企業
代表的なWeb系企業をいくつか紹介します。
まず総合系のWeb系企業として「Zホールディングス」「サイバーエージェント」「GMO」を挙げます。
様々なサービスを展開しており、一定の知名度を誇っている会社です。
一つの事業が上手く行かなくても、他の事業で補うことができるため、会社として安定感もあります。
次にソーシャルゲーム系のWeb系企業として「ガンホー」「mixi」を挙げます。
ソーシャルゲームを開発し、人々を楽しませることを目的とします。
ソーシャルゲームには流行り廃りもありますので、その時代にあったサービスを次々と開発していきます。
最後にEC系のWeb系企業として「楽天」「スタートトゥデイ」「ロコンド」を挙げます。
EC系は自社サイトで商品を販売し、売上を出しています。
昨今コロナの影響もあり、リアル店舗で買い物をするより、ECサイトを使う人が増えてきました。
こういった事業を行う会社も、今後伸びていくと思われます。
スタートアップはテック系企業と呼ばれるものが多い
一方でWeb系企業には、創立して間もないスタートアップ企業も多くあります。
特に「テック系企業」と呼ばれるジャンルが多いです。
例えば、「FInTech」「HRTech」「HealthTech」などです。
フリーランスエンジニアが知っておきたい、Web企業の特徴とは?
フリーランスエンジニアが知っておきたいWeb系企業の特徴を解説します。
フリーランスはWeb系企業が取引先となることが多いです。
なぜなら、Web系企業は少ない人数で回していることが多く、会社の規模もまだ小さいことが多いので、フリーランスに仕事を依頼するからです。
そのためフリーランスエンジニアなら、Web系企業についてぜひ知っておきましょう。
アジャイル方式での開発を採用している
ウォーターフォール型とは、「要件定義」「設計」「開発」「テスト」という工程を1つずつ完結させていく開発手法です。
Web系企業では、アジャイル開発と呼ばれる「PDCAサイクル的方式」が、用いられていることが多いです。
まず「こういったサービスが良いのでは」と仮説を立てて、システムをひとまず開発します。
そして、ユーザーからのフィードバックを元に、システムの改善を行っていくのです。
このようなPDCAサイクルを何回も回す方式が多いでしょう。
これに対して、従来の開発では「要件定義」「設計」「開発」「テスト」という
それぞれの工程を1つずつ完成させていくウォーターフォール型と呼ばれる方式
が採用されています。
なぜ非ウォーターフォール型のアジャイル開発を採用しているのかというと、どんなサービスが当たるのか、事前に予想するのは中々難しいからです。
もしサービスが全く当たらなかったら、それまでの開発が全部無駄になってしまいます。
そこで開発におけるリスクを低減させるべく、サービスをひとまず開発し、ユーザーのフィードバックを受け、改善を行うやり方を取っているのです。
【SNS】
サービスの基本設計は細かくない
Web系企業の特徴として、基本設計はあまり細かくしないことが多いです。
というのも、Web系の場合はサービスの修正を多く行うため、設計を念入りに行っても意味がなくなってしまうからです。
基本設計は大まかに行い、ユーザーのニーズに合わせて適宜修正していくのがWeb系企業です。
基本設計の時間を短くすれば、それだけ早くサービスをスタートさせることができるでしょう。
トレンドの技術を採用している
Web系企業はトレンド技術を多く採用していることがあります。
なぜなら、Web系企業はスタートアップなど人数が少ない企業が多く、新しいものを瞬時に取り入れやすいからです。
たとえば、機械学習やビッグデータなどの最新技術が多く取り入られています。
また、Web系企業に所属するエンジニアは、開発が好きで行っていることが多く、技術トレンドに敏感です。
そのため、新しい技術を会社に取り入れやすいという特徴もあるでしょう。
勉強会を多く主催する
Web系企業は勉強会も多く主催する傾向があります。
勉強会を主催する目的は、優秀な人材との関係性を深めることです。
つまり人脈を広げることが第一の目的ということです。
フリーランスエンジニアの方も、Web系企業の勉強会には参加してみるのがおすすめです。
東京での開催がほとんどであり、東京近辺に住んでいる人なら参加しやすいでしょう。
【SNS】
設計とプログラミングの両方をできる人材を求めている
Web系以外のIT系であれば、システムエンジニアとプログラマーがいて、作業が分担されていることが多いです。
しかし、Web系の場合、ユーザーからのフィードバックを元にして何度も改善を施すので、分業体制を敷くことができません。
また、開発メンバーの人数も少ないため、数人のエンジニアが全ての工程を行っている場合が多いです。
そのため、Web系では設計とプログラミングの両方ができる人材を求めています。
エンジニアブログを開設している場合が多い
多くのWeb系企業では、エンジニアブログを運営しています。
エンジニアブログでは、自社で採用している技術内容について細かく書かれています。
なぜエンジニアブログを書くかというと、自社の技術力をアピールし、会社の知名度アップにも繋げたいからです。
また、Web系企業でもBtoB事業を同時に行っているケースも多く、顧客からのお問い合わせをブログ経由で受けたいと考えている場合もあります。
エンジニアブログはフリーランスエンジニアにとっても勉強になるため、一度読んでみることをおすすめします。
リモートワークを多く採用している
Web系企業では、リモートワークを多く採用しています。
リモートワークの場合、会社ではなく自宅で開発作業を行うことになります。
特に最近はコロナの影響もあり、Web系企業の多くがリモートワークを許可しています。
Web系企業はスタートアップが多いため、また資本金などが少なく、職場環境が大企業にに比べて充実していない場合もあり、優秀な人材が長く居着かないなどの問題が発生する可能性が高まってしまいます。
そこで、働きやすさの面で他の企業と差別化を図り、優秀な人材を多く確保しようとしているのです。
リモートワークの方が、満員電車のストレスがないなど、従業員にとって働きやすい側面が多いです。
他にもWeb系企業は、フレックスタイム制や裁量労働制を導入したり、ドリンクを飲み放題にしたりと、働きやすさに繋がる制度を用いていることが多くあります。
【SNS】
まとめ
本記事ではWeb系企業について解説しました。
フリーランスエンジニアが知っておくべきWeb系企業の特徴が、お分かり頂けたでしょうか。
本記事で解説したことは、以下の3つに集約されます。
・Web企業は非ウォーターフォール型での開発が中心。
・サービスの基本設計は修正が効くようにしている
・トレンドの技術を多く採用している。
Web系企業は、「開発」⇒「フィードバックを受ける」⇒「修正」を短いスパンで繰り返すPDCAサイクル的開発が主流です。
いわゆる一般的なウォーターフォール型の開発は、少ないことが多いでしょう。
Web系企業から仕事を受注する場合は、その企業の開発手法がどうなっているか、予め把握しておいた方が良いです。
また、Web系企業は基本設計をそこまで念入りに行わず、ユーザーのフィードバックを受けて、柔軟に修正が効くようにしています。
ユーザーからのフィードバックを反映する、というのがサービス向上において非常に重要であるため、修正がしやすい体制を作っているのです。
そして、Web系企業はトレンド技術を多く採用する傾向もあります。
機械学習やビッグデータなど最近技術を積極的に取り入れ、サービス改善に繋げていきます。
Web系企業と取引を行う場合、こういった最新技術に関する知識があると、役立つ場合があるでしょう。
フリーランスエンジニアの方は、Web系企業の特徴を理解し、特徴に合わせた対応を取ることを心がけることをおすすめします。
また、Web系企業に限らず、様々な企業に転職する際に役立つ転職ノウハウを以下の2つの記事でまとめています。是非ご覧ください。