フリーランスエンジニアにおすすめする第2言語

エンジニアキャリアフリーランス言語高単価

2021年3月17日 掲載

1つの言語をマスターしたが、次にどの言語を学ぼうか迷っているフリーランスエンジニアの方はいますでしょうか。

プログラミング言語には流行り廃りがあります。

これから流行る言語を先回りして勉強すればフリーランスエンジニアにとって案件獲得につながります。

そこで本記事では、1つの言語を覚えて、次の言語を覚えたい時にエージェントの経験から、おすすめする言語を紹介します。

  • 案件数・単価重視の場合は「Java」
  • リモートで働きたい場合は「アプリ開発言語 Flutter、Swift、Java(android)」
  • これから需要が高くなる言語「Python、Go」

言語選びでは、何を重視するかが重要になってきます。

自分のキャリアプランを考えつつ言語を選択するのが良いでしょう。

それぞれの言語の特徴や案件数、開発できるものについて詳しく解説しています。

新しく言語を学びたいフリーランスエンジニアの方はぜひ本記事を参考にして勉強を始めてみましょう。

(1)案件数・単価重視の場合は「Java」

案件数・単価を重視するフリーランスはJavaを学ぶと良い。

案件数・単価を重視して第二言語を選ぶ場合はJavaがおすすめです。

Javaは、一昔前から求人数トップクラスを誇っています。

専門学校や大学の情報工学部でも、Javaは必ずといって良いほど学習します。

また、Javaは特に大企業が多く採用しているので、高単価の案件が多いです。

Javaはセキュリティー面に優れており、かつ大人数でのシステム開発に向いているため、大規模な開発が多い大企業が好む傾向があります。

純粋に年収を増やしたい場合はJavaが最適と言えるでしょう。

ただし、大規模な開発の場合リモートで働きにくく常駐案件が中心なのがデメリットです。

リモート案件は小規模な開発やスマホアプリの案件が多く、単価を重視するのが難しくなります。

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Javaとは?

JavaはJVM言語と呼ばれ、OSに依存することなく動作するのが特徴です。

そのため、スマホアプリもデスクトップアプリも開発することができます。

特にJavaでAndroidアプリ開発ができることは有名です。

ここ数年はAndroid分野ではややKotlinに押されてきている印象ですが、案件数に関してはまだまだJavaの方が勝っています。

また、Javaはオブジェクト指向言語であることも大きな特徴です。

ご存知の方もいると思いますが、オブジェクト指向言語は、関連するデータの集合とそれらに対する手続きを「オブジェクト」という単位にまとめて扱うのが特徴であり、後でソースを読み返したときにどこに何の処理が書かれているのか、分かりやすいメリットがあります。

大規模な開発でJavaが使われやすいのはこのためです。

Javaの学習コストはそこまでは高くはありません。

PHPやPythonの難易度が1、C、C++が3だとしたら、Javaは2でしょうか。

ただ、オブジェクト指向の書き方は、慣れていないと少し難しいかもしれません。

どの道、オブジェクト指向言語は他にもたくさんあるので、Javaを通じて早い段階でマスターしておいた方が良いでしょう。

(2)リモートで働きたい場合は「アプリ開発言語 」

リモートで働きたい場合はアプリ開発言語を学ぶと良い。

リモートで働き、かつある程度の収入を狙いたいならFlutter、Swift、Javaが第二言語としておすすめです。

アプリ開発はWeb開発のエンジニアに比べ圧倒的に不足しているため、フリーランスに開発を任せるケースも多いです。

スマホがあれば動作チェックか行えるため、リモートで働くやすいのもメリットでしょう。

SwiftはiOS、JavaはAndroidアプリの開発でき、Flutterは両方のアプリを開発することができます。

Javaは先程解説した通りですが、SwiftとFlutterについて詳しくみていきましょう。

Flutterとは?

Flutterは、Googleが開発したフレームワークのことです。

Flutterを使うことで、iOSとAndroidアプリの両方が開発できます。

以前はiOSとAndroidアプリ開発では、それぞれ別の言語を用いる必要がありました。

ですが、どちらの言語もマスターしているエンジニアは少なかったのです。

そのため、スマホアプリを制作する場合2種類のエンジニアを用意しなくはならず、その分コストがかかってしまいます。また、2種類のスキルを身につけるにあたり、学習コストが嵩んでしまうという問題点もありました。

2種類両方の開発ができるエンジニアもいますが、そうなると今度はエンジニアの負担が大きくなるでしょう。

しかしFlutterにはiOS用に作成したソースコードを、Android用に変換してくれる機能があるのです。

逆にAndroid用iOS用に変換することも可能です。

この機能のおかげで、2種類のソースコードを手動で用意する必要がなくなりました。

更にFlutterは、Webアプリ開発にも利用が可能です。

Webアプリをリリースする場合、スマホアプリも同時に開発することが多いです。

若年層はスマホの使用がメインであり、スマホ対応ができていないサービスは使われにくくなります。

Flutterがあれば、スマホアプリ用のコードをWebアプリ用に変換することも可能です。

つまり、FlutterによってWebアプリ、iOS、Android、3種類のアプリが自動作成できます。

これにより、かなり開発コストを抑えることが可能になりました。

ただし、完全に同じコードで良い訳ではなく、変換したコードの細部を修正する必要はありますが。

その辺りは今後のFlutterの進化に期待といったところでしょう。

Flutterを使う場合「Dart」という言語を覚える必要があります。

Dartは学習コストが低く、基本的な文法はJavaに近いので、経験者ならスムーズに習得できるでしょう。

Swiftとは?

Swiftとは?

Swiftは、iOSアプリ開発で使用する言語です。

他にもMacのアプリやApple Watchアプリなど、Apple製品全般の開発で使えます。

Swiftという名前は「アマツバメ」という鳥のことで、速い、素早い、という意味のようです。

iOSアプリ開発は、昔はObjective-Cが主流でしたが、最近はSwiftに座を奪われつつあります。

今度はFlutter?Swiftとどちらを勉強すべきか

理由としては、Swiftはコードが非常にシンプルで、学習コストが少ないことが挙げられるでしょう。

また、Swiftは名前の通り動作も高速で、ユーザビリティの観点からも優れたアプリが開発可能です。

Objective-Cより2.6倍、Pythonよりも8.4倍も速いと言われています。

くわえて、Swiftは文字型を宣言する必要がある、変数の値としてnullを代入不可能、という特徴もあり、バグを防ぎやすくもあるのです。

これからiOSアプリを開発したいなら、Swiftが良いでしょう。

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(3)これから需要が高くなる言語「Python、Go」

今後の需要増加を狙うなら、Python,Go

これから需要が高くなる言語は、PythonとGoです。

世界的に需要が高まっていますが、まだ経験者が少ないので利用経験があるとすぐにオファーが決まります。

海外の流行が日本に遅れてやってくることが多いのは、システム開発の分野においても同じことです。

Pythonは「2020年プログラミング言語ランキング」で、一気に順位を2位に上げています。

参考:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01068/111100001/

ここまで急上昇している言語は、珍しいと言えるでしょう。

またスタンバイの出した「ログラミング言語別年収ランキング2018」ではGo言語が1位に輝いています。

このようなデータからも、PythonやGoの需要が今後高まることがお分かり頂けるかと思います。

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Pythonとは?

Pythonとは、PHPやRuby同様にスクリプト言語の1種です。

主にWebアプリ開発で使われることが多く、学習コストが少ないのも特徴です。

Pythonが評価されている理由の1つに、「コードが美しい」というのがあります。

Pythonはソースの制約が厳しく、たとえばインデントを行っていないとエラーが表示されます。

このような仕様になっているため、誰が書いても同じような美しいコードになり、他の人のコードをストレスなく読むことができるのです。

大人数での開発においてこれは、大きなアドバンテージと言えるでしょう。

またPythonといえば、人工知能開発に向いていることでも有名です。

なぜ向いているのかというと、人工知能開発で必要な複雑な計算ができるライブラリが揃っているからです。

ライブラリのおかげで、ハードルの高いイメージがある人工知能分野に、誰でも参入することができます。

また、DjangoやFlask、Bottleなど優秀なフレームワークが多いのもメリットです。

フレームワークに情報を入力するだけで、ECサイトやSNSが簡単に作成できます。

特にDjangoは、セキュリティ対策がしっかりしており拡張性も高いので、評価が高いです。

PythonはYoutubeやInstagramといった有名サイトでも使われています。

海外ではすでに主流化されており、日本でも近い将来流行ることが予想されます。

Pythonは「Progate」や「ドットインストール」などのサイトにも教材がある上に、ネットに転がっている情報量も多いため、難なく独学できるでしょう。

Goとは?

Go言語は、Googleで開発されたプログラミング言語です。

Googleの社内でも使われていますし「メルカリ」や「ぐるなび」と言ったサイトでも使われています。

言語としての歴史は浅いですが、Webアプリもスマホアプリ開発にも向いており、かなり万能な言語として注目されています。

まずGo言語は、処理が高速なのがメリットです。

コンパイル方式のためインタープリタ方式の言語より速く、高速処理を必要とする箇所の開発に向いています。

また、並行処理が得意というのも大きな特徴です。

大量のデータをCPUにあまり負担をかけずに処理することができます。

Go言語には「goroutine」が用意されており、並行処理の実装も楽です。

PHPは並行処理が苦手なため、Webアプリ開発においてPHPに代わりに使う企業も増えていくと思われます。

Go言語は習得者が少ないため「難易度が高いでは?」と思われがちですが、むしろシンプルで分かりやすい言語です。

Go言語もPythonと並び、今後伸びていく言語と言えるでしょう。

現状Go言語のフリーランス案件はほとんどありませんが、先回りして勉強しておくのもおすすめです。

Go言語を使う優良案件があれば狙っていきたいですね。

まとめ

第二言語選択のまとめ

本記事ではフリーランスエンジニアにおすすめの第二言語について解説しました。

案件数や単価重視で年収をすぐに上げたいなら、Javaがおすすめです。

大規模案件が多いので全体的に高単価の案件が豊富にあります。

ただし、大規模案件はリモートで少ないのがデメリットであり、リモートで働きたいならアプリ開発言語のFlutter、Swift、Java(android)が良いでしょう。

スマホアプリ開発は外部のフリーランスに任せる企業が多く、Swift、Java(android)の案件は獲得しやすいです。

Flutterを使っている企業は多くないのですが、iOS、Android、Webの3つが開発可能で便利なため、今後人気が高まりそうです。

そして、これから需要が高まる言語はPythonやGoです。

PythonやGoを使いこなせるエンジニアは現状少ないため、競争率が低く、単価の高い仕事でも獲得しやすいです。

第二言語を選択するポイントですが、用途が違う言語を選ぶ方が良いです。

たとえばPHP⇒Rubyと覚えようとする人がいますが、用途が同じWeb言語を覚えても、出来ることは同じなのであまりおすすめしません。

用途が違う言語を覚える方が、フリーランスエンジニアとして仕事の幅が広がるでしょう。

PHPを習得したら、次はSwiftやJavaのようなスマホアプリ系の言語を極めていくのも良いでしょう。

本記事が第二言語をどれにするか迷っているフリーランスエンジニアの方にとって、有意義なものとなれば幸いです。

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