ITエンジニアの年収とプログラミング言語:2023年5月アンケート調査
2023年6月9日 掲載
株式会社セルバが運営するITエンジニア転職サービス、「テックゲート」(https://tecgate.selva-i.co.jp/)は、会社に就職しているITエンジニア200名にプログラミング言語と年収の関連性についてアンケートを実施しました。(2023年5月実施)
まず年齢バイアスを排除するために年齢と年収の関連性から集計し、その後に使用言語と年収の関連性のデータについて集計いたします。
【年齢と年収の関係】
今回のアンケート結果では、年齢別の年収割合や平均年収の関係について以下のグラフの通りの結果となりました。
40歳以上のエンジニアにおいては、年収1000万円を超える方が多く見られました。この年収帯のエンジニアは、年齢によるポジションの変化が考えられます。
【40歳以上且つ年収1000万円以上のエンジニアのポジション】
補足データとして今回のアンケートでは40歳以上且つ年収1000万円以上と回答した方々のポジションについても調査し、その割合を記載しています。
40歳以上のエンジニアは、長年のキャリアを評価され、プロジェクトマネージャーや管理職などのリーダーシップを要するポジションや、ITコンサルタントのような顧客との折衝が求められるポジションに就き、高年収になるパターンが多いことがわかりました。
一方で、40歳までのエンジニアについては、年齢と年収の相関関係が一応存在しますが、それほど大きくはないという傾向が見受けられました。このことから、IT業界では年齢よりもスキルが重視されていると考えられます。他の業種と比較しても、IT業界においてはこの傾向が顕著に現れているようです。
そのため、今回の比較では年収とプログラミング言語の関連性を評価する際には、年齢によるバイアスをなるべく排除するように、40歳までのエンジニアのデータを基に集計を実施しました。
【40歳まで:年収とプログラミング言語】
今回は前述の通り40歳以上のエンジニアは年収が上がる傾向にあるため、一度それ以下の年齢帯でプログラミング言語と年収の関連性を集計しました。
平均年収が高いプログラミング言語のランキング3は以下の通りです。
- 1:SWIFT
- 2:C言語
- 3:R言語
- 4:Python
また、年収800万円以上の方にはJava/JavaScript/C言語/PHP/Pythonなどの汎用性が高い言語の割合が多いことが分かりました。汎用性の高い言語は多様な職場で活躍する機会があり、高年収を目指せる可能性があります。
ただし、母数が多いため他者との競争も激しいです。今回のアンケートでは回答数自体が少ないですが、今回のアンケートでは回答数が少ない高水準言語に関しても、高年収の方が存在します(例えばTypeScriptやScalaで年収1000万円以上と回答した方もいました)。
そのため、個々のキャリアによって適した言語が異なるかもしれませんが、汎用性の高い言語、もしくは競合の少ない高水準言語は方向性としてはキャリアの成長において有利であることが推測されます。真逆な特徴ではございますが、ご自身がキャリアとして、リーダー的なポジションをめざすか、職人技的なキャリアをめざすかなど、目指す方向に近い特徴を持つ言語を選ばれるとよいかと存じます。
株式会社セルバ
株式会社セルバは、インターネットのウェブサイト企画、立案、および制作運営を中心に活動しているIT企業です。最近では特にHR領域での事業拡大に注力しています。セルバは自社求人サイトを運営しており、テックゲートはその中の一つで、ITエンジニアに特化した転職サイトとして運営されています。セルバ自体もIT企業であり、エンジニアにフレンドリーなサービス提供を行っています。
セルバURL:https://www.selva-i.co.jp/company/
ITエンジニア転職サービス「テックゲート」URL:https://tecgate.selva-i.co.jp/