フリーランスエージェントのマージン(手数料)を徹底調査

エージェントフリーランス案件獲得高単価

2021年3月17日 掲載

エージェントを通すとマージン(中間手数料)が掛かりますが、今回はそのマージンについて紹介します。

フリーランスエンジニアなら、なるべくマージンが安いエージェントを選びたいですよね。

マージンが高いと単価の高い仕事でも手取り額が減ってしまいます。

フリーランスエージェントによってマージン率はそれぞれ異なりますので、なるべく安いサービスを選べるようにしましょう。

本記事では各エージェントのマージン率の決め方、そもそもなぜマージンがかかるのか、について紹介します。

また、各エージェントのマージン率についてもまとめたので参考になると思います。

エージェント選びに困っているフリーランスエンジニアの方はぜひ本記事をお読みください。

1.各エージェントのマージン率の決め方、なぜマージンが掛かるか

マージンはなぜかかるのか?

マージンとは、エージェントに支払うサービス費用のことです。

エージェントを活用する場合、クライアントによって定められた報酬を全額受け取れる訳ではなく、その内の何%かエージェントに支払う必要があります。

エージェントは案件を紹介してくれる以外にも、様々なサポートをしてくれます。

たとえば、クライアントに連絡を取ってくれたり、自分のスキルをアピールするなどの営業を行ってくれたりします。

また、エージェントによってはフリーランスに対して福利厚生を設けている場合があり、健康診断が格安で受けられたり、税理士を紹介してもらえたりします。

さらに、クライアントとトラブルがあった場合、エージェントが仲介役を担ってくれます。

このようにエージェントは様々なサポートをしてくれるため、それらの料金をマージンとして支払う必要があるのです。

【SNS】

 

マージン率の高さに関しては、フリーランスエージェントによって決め方が異なります。

多くのエージェントは次の3つどれかによってマージン率を決めていますね。

(1).契約回数で決める

今まで何回契約したかによってマージン率を決める方法です。

たとえば1~3回目の契約のうちはマージン率が20%、それ以降は15%というような感じです。

契約回数が増えることによって、マージン率が安くなっていきます。

エージェントはできるだけ長く自社サービスを使ってもらいたいと思っており、契約回数が増える程マージン率を安くするのもそのためです。

契約回数で決めるエンジニアには「PE-BANK」などがあります。

(2).契約金額によって決める

2つ目の決め方は、契約金額によって決める方法です。

たとえばクライアントからの報酬額が50万未満の場合マージン率を20%、50万以上の場合マージン率を15%というような感じです。

この方法の場合、なるべく報酬額が高い案件を選択した方がお得になります。

(3).一定固定

契約金額や契約回数に関係なく、マージン率が常に一定である場合もあります。

予めフリーランスエージェントからマージン率が15%と指定されれば、その後全ての案件が15%になります。

この方法ならマージン率を気にせずに案件を選択できるというメリットがあるでしょう。

マージン率は一定固定にしているエージェントがもっとも多い印象です。

※注意:二次請け、三次請けの場合、マージンを支払うのはエージェントに対してだけでない

エンジニアの案件には、直請けではなく二次請け、三次請けの場合もあります。

直請けとは企業がやって欲しい仕事を直接エージェントに案件として公開する場合のことです。

二次請けとは、親会社は別の会社A社に仕事を依頼し、その会社にエージェントに案件として公開する場合のことです。

二次請けの場合、エージェントだけではなく、親会社とエージェントを仲介するA社にもマージンが取られることになります。

こういった場合、エージェントに支払うマージンが安くても、報酬額が低い場合が多いです。

優良なフリーランスエージェントは保有案件のほとんどが直請けをしめていますが、そうではない場合もあります。

担当者に案件を紹介してもらうときは、その案件が元請けか二次請けかを教えてもらうことをおすすめします。

2.一般的な相場

一般的なマージンの相場とは?

マージン率の一般的な相談は、だいたい10~25%と言われています。

ただし、これはあくまで「推測」です。

多くのフリーランスエージェントはマージン率を非公開にしています。

なぜなら、マージンを公開することは義務付けられていないからです。

ただ、一部のエージェントはマージン率を公開しており、それらはだいたい10~25%のため、他もそれぐらいに落ち着くだろうと推測されます。

自社だけマージン率を高くすると、利用者が他のエージェントを使うようになってしまうでしょう。

もしマージン率が25%を超えるような場合は、そのエージェントを利用しないことも検討しましょう。

クチコミによるとマージン率が40%だったこともあるようです。

さすがにそこまで高いと、どんなにサービスが手厚くても割に合わないので注意しましょう。

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※マージン率は契約前に聞けば教えてくれることも多い

マージン率が非公開のフリーランスエージェントでも、契約前に担当者に聞けば教えてくれるケースが多いです。

なぜなら、利用者と後々揉めることを避けたいと思っているからです。

もしマージン率が想定より高い場合、他のフリーランスエージェントに変更することもできます。

そのため、契約前に「マージン率ってどれぐらいですか」と聞いてみましょう。

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3. 各エージェントのマージン率

各エージェントのマージン率をまとめました。

各エージェントの特徴と共にマージン率を確認してください。

フリーランスエージェントマージン率特に多い案件支払いサイト特徴
エンジニアルート5〜10%インフラ系30日後規模が小さいからこそ丁寧なサポート
Midworks10~15%Web開発20日福利厚生が充実
PE-BANK1~12回:12%、13~24回:10%、25回以上8% 業務システム開発40日契約内容がオープン
ポテパンフリーランス10~15%(推測)Web開発30日又は45日未経験者向け案件豊富
geechs job10%〜15%(推測)Web開発25日福利厚生プログラム『フリノベ』が利用可能
レバテックフリーランス10~20%(推測)Web開発15日知名度No.1
クラウドテック15~20%(推測)Web開発15日リモート、週3日案件豊富
フォスターフリーランスPM、コンサル30日最短3日で就業可能
techtreeWeb開発3日 
PMO NAVIPM/PMO10日PM案件が豊富

マージン率が予め公開されているのは「エンジニアルート」、「Midworks」、「PE-BANK」です。

その他はクチコミなどから、マージン率を推測しました。

最もマージン率が少ないフリーランスエージェントは、「エンジニアルート」で5~10%となっています。

エンジニアルートはエージェントとしての規模が小さく、福利厚生などもないためマージン率を下げられているようですね。

反対に「Midworks」は10~15%とエンジニアルートより高いマージン率になっていますが、その分福利厚生が充実しており、交通費が支給されたり、「フリーランス協会」に加入できたりします。

PE-BANKに関してはマージン率が契約回数によって異なり、25回以上契約すると8%とかなり安くなるため、利用し続けた方がお得ということです。

このように各エージェントによってマージン率は大きく異なることがお分かり頂けるかと思います。

ただ、もちろんマージン率は低いに越したことはないのですが、もっている案件、サポート、支払いタイミングも違ってきますので、総合的に判断してください。

マージン率が高くても、たとえば高単価案件を多く保有しているなら、手取り額がむしろ高くなる可能性もあるでしょう。

また、福利厚生が充実していたり、サポート体制が万全だったりするエージェントは、マージン率が高くても割に合うと感じる場合もあります。

フリーランスエージェントを選ぶ場合は、サポート内容もチェックするために、事前にクチコミなども確認しておくのが良いですね。

実際にエージェントを使ってみた人の意見を参考にしつつ、自分にとって最適なサービスを見つけ出すことが重要です。

さいごに

最後に。

本記事ではフリーランスエージェントのマージン率について解説しました。

各エージェントマージン率や、マージン率の決め方がお分かり頂けたかと思います。

フリーランスエージェントは、案件紹介だけでなく様々なサービスを行ってくれるため、利用料金をマージンとして支払う必要があります。

マージン率の決め方はエージェントによって異なり、一定固定の場合もあれば、契約回数や契約金額によって決められることもあります。

マージン率の相場は10~25%であることが多いですが、各エージェントによって少しずつ異なります。

また、マージン率が高いからといって、必ずしも悪いエージェントという訳ではありません。

エージェントを決める場合は、マージン率も含めたサービス内容、サポート体制、保有する案件などを総合的に確認した上で行いましょう。

本記事がフリーランスエージェント選びに迷うエンジニアにとって有意義なものとなれば幸いです。

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