依頼する立場から高い単価でも発注したくなる6つの属性
2021年3月17日 掲載
今回は仕事を依頼する立場として、フリーランスエンジニアに高い単価でも仕事を発注したくなる属性を紹介します。
対象はマネージャーではなく、手を動かす仕事を前提としています。
フリーランスエンジニアの方でも、思うように単価が上がらない人は多いです。
何年も同じ程度の単価で働き続けるのは、フリーランスとして成長していないということになるので、単価アップを目指していきましょう。
単価アップすれば収入も増え、精神的にも余裕ができ、自社サービスを開発するなど様々なことに挑戦する意欲が出てきます。
本記事で紹介する単価アップのコツは、次の6つです。
- スキルシートに自分のスキルを細かく記載していること
- SNSで実名で活躍すること
- 勉強会、セミナーに登壇している
- レスポンスが早いこと
- 共通の知り合いがいる
- お試し期間をつくる
闇雲に仕事をこなし続けても作業スピードは上がるかもしれませんが、単価は上がりません。
これら6つのコツを意識することで、単価を順調に上げていくことが可能です。
それでは1つ1のコツを詳しく解説していくのでフリーランスエンジニアの方はぜひお読みください。
1.スキルシートに自分のスキルを細かく記載していること
自分のスキルシートやプロフィール、名刺には保有スキルを細かく記載しましょう。
仕事で使った言語、フレームワーク、データベースなど、どんな仕事を行ってきたか、実務履歴が分かるように書くのが重要です。
自分のスキルを細かく書くことで、クライアントの印象を良くすることができ、単価アップに繋がります。
他には、興味ある分野やSNS、ブログのURLなども記載しておくと良いでしょう。
スキルシートを見て興味を持ってくれた人が、SNSやブログを読んで、更に興味を持ってくれます。
そうなれば仕事を依頼してくれるかもしれません。
こちらから連絡を取るのではなく、向こうから「この仕事お願いできませんか」と依頼してくる場合、高い単価で獲得できる可能性が高いです。
また、新しく学んだスキルがあったら、その都度スキルシートをアップデートしましょう。
都度アップデートすれば、「スキルシートをもっと充実させよう」と思えて、技術を学ぶモチベーションにも繋がります。
このように、スキルシートにスキルを細かく記載するのは、フリーランスエンジニアが単価を上げるための基本なので、欠かさず行いましょう。
スキルシートの具体的な書き方は、クラウドソーシングのワーカー専用ページなど他の人が書いたものを参考にするのが良いです。
2.SNSで実名で活躍すること
フリーランスエンジニアはSNSもやることをおすすめします。
FacebookやTwitter、LinkedInなどで技術に関する事柄を発信し、フォロワーを集めれば、優秀な人材として認識されます。
SNS経由で仕事を依頼してくるクライアントも多いです。
SNS経由の場合、フリーランスエージェントを経由しない分、マージンを支払わなくて良くなり、その分手取り額がアップします。
また、フォロワーの多さが信頼性の高さへ繋がり、単価アップへと繋がることがあります。
フリーランスエンジニアの方は積極的に発信し、フォロワーを増やしましょう。
SNSは匿名でも良いですが、できれば実名で行うことをおすすめします。
なぜなら実名の方が、責任感があるとみなされやすいからです。
実名でかつ顔出しでSNSをやると、色々なリスクが生じます。
たとえば、炎上してその人の名前に傷がつくなど。
こういったリスクがあるからこそ、発言には気をつける必要があり、その分責任感があると見られやすいのです。
実名でSNSをやるのはアメリカなどでは普通ですが、日本人の場合抵抗がある人も多いです。
日本人がFacebookをやらない理由も、実名登録必須だからと言われています。
趣味でSNSをやるなら匿名の方が良いですが、フリーランスエンジニアが仕事として使うなら実名の方が良いでしょう。
フリーランスは会社に属していない分、「個人」として名前を売らなくてはいけないので、実名を出して売っていく必要があります。
3. 勉強会、セミナーに登壇している
勉強会やセミナーに参加するだけでなく登壇する側に回ってみるのもおすすめです。
なぜなら登壇することで錯覚資産が働き、周囲に優秀な人材だと思わせることができるからです。
必ずしも登壇した人が優秀とは限りませんが、人前で話すという行為はハードルが高く、やる人が限られるため、優秀な人というイメージが付きます。
単価交渉で重要なのは、自分がハイレベルなエンジニアであると相手に思わせ、「この人を逃したらいけない」と感じさせることです。
技術力が高いのにも関わらず過小評価されて単価が上がらないエンジニアは多くいます。
そういったフリーランスエンジニアの方はぜひ勉強会やセミナーに勇気を出して登壇しましょう。
もちろん、身の丈に合わない単価で仕事を受けた結果、相手から失望されるかもしれません。
しかし「失望されるかもしれない」という危機感が、エンジニアにとって成長にも繋がり、結果相手が満足するパフォーマンスを発揮できることもあります。
4.レスポンスが早いこと
フリーランスエンジニアは連絡をスピーディーに行うことも重要です。
副業ではなく本業でエンジニアを行うなら、連絡はすぐに返せるはずです。
連絡が早いエンジニアには継続発注したくなるし、単価交渉にも応じたくなります。
特にリモートで仕事を行う場合、クライアントは「仕事を進めてくれているだろうか」「あの人で大丈夫だろうか」と不安に思うことが多いです。
仕事上で不安を抱えるのは紛れもなくストレスです。
クライアントにストレスを感じさせないためには、「現状ここまで進んでいます」と細かく進捗報告を行うことです。
不安を感じさせないフリーランスエンジニアは評価がアップします。
フリーランスエンジニアとして単価を上げたいなら、レスポンスの早さも心がけましょう。
5. 共通の知り合いがいる
共通の知り合いがいるかどうかも、高い単価で発注させることに繋がります。
なぜなら、全く知らない人よりも、知り合いの知り合いの人の方が、仕事を依頼するハードルが低いからです。
その人がどんなスキルを持ち、どんな仕事を経験してきたのか、知り合いから直接聞くことができます。
スキルシートを渡すだけですと「本当にこんなスキル持っているのか」「盛っているんじゃないか」と疑われがちです。
共通の知り合いがいることで、クライアントへの信頼度をアップさせることができます。
クライアントと接点がある人と知り合うには、フリーランスの交流会やイベントに積極的に参加しましょう。
交流会で他のフリーランスと親しくなれば、その人経由で仕事を獲得出来るかもしれません。
6.お試し期間をつくる
どうしても仕事が取れない、仕事が取れても単価が上がっていかない。
そんな場合は営業の仕方を根本的に変更してみましょう。
具体的には、最初の1ヶ月目の単価をいつもよりおさえて営業してみます。
ようするに「お試し期間」を作ってみるのです。
1ヶ月仕事をやってみて、継続発注してもらう場合は元の単価に戻します。
このようにクライアントに提案することで、案件獲得率がアップします。
最初の取引はちゃんと仕事をこなしてくれるか、クライアント側も不安です。
お試し期間を設けることで、クライアント側の不安を解消することができ、受注ハードルも下げられます。
こういった「お試し期間」は色々な所で利用されていますよね。
たとえば、サブスクリプションサービスのNetflixやAmazonプライムでは、最初の1ヶ月間は利用が無料だったり割引価格だったりします。
何事も最初の1ヶ月目が1番利用ハードルが高く、お客様にいかにこのハードルを超えさせるかが肝心です。
単価をおさえることでハードルを下げ、お客様に自分という商品を継続的に使ってもらいましょう。
さいごに
本記事では、フリーランスエンジニアに高い単価でも仕事を発注したくなる属性を紹介しました。
改めて、高い単価の仕事を獲得するコツをおさらいしましょう。
まずやるべきことは、スキルシートに自分のスキルを細かく記載することです。
経験言語やフレームワークなど、実務経験が分かるように書いていきましょう。
つぎにSNSでフリーランスエンジニアとして発信活動を行います。
SNSは匿名よりも実名の方が「個人」として名を売れる上に、責任感が強いとみなされるのでおすすめです。
ここまでやったらひとまず営業を行っていき、単価の高い仕事獲得を目指しましょう。
同時進行でフリーランス交流会に参加し、他のフリーランスの知り合いを作って、その人経由で仕事を得られないか試します。
それに加え、勉強会やセミナーに登壇し、フリーランスエンジニアとして優秀な人材であると思わせる努力も行いましょう。
それでも単価が思うように上がらない場合、最初の1ヶ月だけ安い単価で仕事を受注する「お試し期間をつくる」のもアリだと思います。
初回の取引は本当に思った通りのパフォーマンスがあるのが依頼する立場として気になる部分です。
この部分を取り除くと仕事を取りやすくなります。
また、仕事を獲得したらクライアントに対するレスポンスを早くすることを心がけましょう。
レスポンスが早いフリーランスエンジニアには、継続発注したくなりますし、単価交渉にも応じたくなります。
以上のことを意識して、フリーランスエンジニアとして活動を行っていきましょう。