【独自調査】2021最新版・PHPの年収、市場動向を徹底分析!

PHPフリーランス年収高単価

2021年4月22日 掲載

バックエンドで使用される言語として知名度が高いのがPHPです。

初学者でも比較的習得しやすいのが特徴となっている言語ですね。

PHPを使用する案件を獲得したい方も多いのではないでしょうか。

それでは、PHPを使用する案件でもらえる報酬にはどの様な傾向があるのでしょうか?

今回株式会社セルバでは独自に調査した求人400件を徹底的に分析しました。

分析から見えた傾向、市場動向について詳しく解説します。

PHPとは?その概要を解説!

PHPとはどういった言語なのかについて、まずは説明しましょう。

他のプログラミング言語と比べ、PHPはいくつか特徴を持っています。

PHPの特徴を事前に知っておくことで、言語選びの参考になるでしょう。

PHPはサーバーサイドの言語である

まず知っておくべきは、PHPはWeb開発において使われる言語ということです。

SNSやECサイト、ブラウザゲームなど、Web上で動くアプリを開発するのに使われます。

ただし、全ての部分にPHPが使えるのではなく、PHPが活躍するのはクライアント側ではなくサーバー(バックエンド)側のみです。

たとえば、サーバー内で保存されるデータを更新したり、画面表示するようのデータを生成したりします。

ユーザーからは見えない部分でPHPは動いているということです。

PHPは動的な言語である!

PHPは「動的な言語」であるのも大きな特徴です。

動的な言語を使うことで、見るタイミングや状況によって画面に表示する内容を変えられます。

たとえば、ログインしているユーザーのポイント数やユーザー情報を変更することが可能です。

対して、HTMLは「静的な言語」と言われており、HTMLのみを使ったサイトは、いつ誰が見ても同じように画面が表示されます。

PHPの最新の年収動向を解説!

PHPエンジニアになると、どの程度稼げるのでしょうか?

これからエンジニアを目指す方が、気になるであろう情報をみていきます。

平均年収は約520万円!

PHPエンジニアの平均年収は約520万です。

日本の平均給与は437万円なので、約100万高いですね。

参考:民間給与実態統計調査(13ページ)

年収が高い理由として、技術職の需要の高さが挙げられるでしょう。

特にPHPは、言語としての難易度は高くありませんが、Web開発において使われることが多く、高い需要を得ています。

Webサイトの78.9%はPHPによって開発されている、というデータもあります。

参考:PHPはオワコンなのか?(こちらは英語のサイトになっています。)

【SNS】

PHPでの収入が低い人も一定数いる

ただし、PHPエンジニアだからといって必ず稼げるとは限りません。

平均年収は520万である一方、中央値は35万円程度低くなっており、報酬額が平均以下の案件も多くあるということです。

また、平均年収以下である案件の割合は55%、日本の平均給与以下である案件の割合は37%となっています。

更に、最も低い案件は年収180万円でした。

これらのデータから、単価の低い案件が多く存在していることが分かります。

初学者向けの案件もあることを考えると、簡単な開発のため単価が低いとも捉えることができるでしょう。

高収入案件の割合は?

一方で、高収入の案件の割合はどの程度なのでしょうか?

調査した案件データの25%が、年収600万円以上となっています。

また、最頻値も600万円であったため(求人54件)、600万円以上の比較的高収入な案件の割合は高いと言えるでしょう。

CLABEL調査の【2020年最新版】年収800万の手取り・税金(所得税&住民税)・割合総合データでは、800万円以上(一般的に高収入と言われる年収)の割合は約1割となっています。

本調査での800万円以上の価格帯の案件は9%でした。

つまり、PHPの高収入の案件の割合は、日本全体の平均とほとんど変わらないと分かります。

データ分析のまとめ

本調査での収入分布のボリュームゾーンは、日本全体のボリュームゾーンと比較して、100~150万円ほど高いです。

PHPエンジニアは、日本全体で見ても高収入の傾向にあると言えるでしょう。

ただし、800万を超える超高収入の案件は少なく、400~600万円の中価格帯に案件が集中していると結論づけられます。

PHPの高単価案件の特徴は?

PHPを扱うエンジニアは年収に差があることが分かりました。

それでは、PHPで高収入を得るためにはどういった種類の案件に参画すべきなのでしょうか?

次の2つの案件は高収入である可能性が高いです。

・上流業務

・マネージャー業務

それぞれの案件について詳しくみていきましょう。

高収入案件の特徴①・上流業務

システム開発の仕事は上流業務と下流業務に分かれます。

下流業務とはプログラマーのように、実際にプログラミングを行う業務のことです。

上流業務とはPMやSEのように、システムの仕様についてヒアリングしたり、プログラムの設計を組み立てたりする業務です。

基本的に、上流業務になればなるほど単価は上がっていきます。

今回の調査で最も高単価だった1,200万円の案件は、アプリケーション開発に上流工程から参画するというものでした。

上流業務の仕事は、プロジェクト成功の可否が懸かってくるという点で責任が重く、その分単価が高くなる傾向があるのです。

高収入を狙いたいなら、上流業務に最初から参画できる案件を選択しましょう。

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高収入案件の特徴②・マネージャー業務

マネージャー業務も高単価の案件が多いです。

1000万円以上の案件の大多数に共通していた特徴は、エンジニアリングマネージャーとしてプロジェクトに参画するというものでした。

マネージャーは、経営陣と予定調整をしたり、発生した技術負債を解消したり、重要な業務を任されます。

そのため上流工程同様に高単価の案件が多いです。

ただし、マネージャーとして参画するには豊富な実務経験や、プロジェクト全体を見通す力、などが必要になるでしょう。

単にプログラミングができるだけでは案件獲得は難しいと言えます。

プログラマー、SEの案件をこなしつつ、マネージャーに必要なスキルを身につけていく必要があります。

PHPに初学者向けの案件はあるのか?

エンジニアとしての実務経験がない人は、今からでもPHPエンジニアとして働けるのか、不安に思うところですよね。

実務経験がない人でも獲得できる案件はあるのか、それについて詳しくみていきましょう。

PHP初学者向け案件もある!

「実務経験なし」や「趣味で多少の開発を行っていた」といった程度の開発経験でも、獲得できる案件はあります。

年収250万円ほどの案件が中心ですが、正社員もくしは業務委託として採用される場合もあります。

こういった会社では、社内に多くのエンジニアが在籍しており、未経験者を雇っても影響を及ぼさないだけの余裕があります。

更に、先輩エンジニアから、開発に関するアドバイスをもらえるなど、サポート体制を敷いていることも多いです。

PHP初学者でも一人前のエンジニアに成長できる環境が用意されていると言えるでしょう。

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未経験エンジニア向けの案件もある!

数は少ないですが、中途採用にも関わらず完全未経験でも雇ってくれる会社もあります。

こういった会社では、研修期間を経た後に、簡単な業務から割り振っていくという形態をとっています。

その他、未経験者がいち早く戦力となれるよう環境を整えてくれることも。

たとえば、社内にプログラミング関連の書籍を多く揃えたり、福利厚生の一環として勉強のための書籍代を支給してくれたりします。

未経験の方ならこういった会社を狙うべきでしょう。

PHPで高収入を目指すには?

PHPで高収入を目指すためのポイントを紹介します。

以下の3つのポイントを意識すると良いです。

・実務経験を積む

・技術試験を受ける

・スキルアップを図る

1つ1つのポイントについて詳しくみていきましょう。

高収入案件を獲得する方法①実務経験を積む

初学者向けの案件もあるとはいえ、高額案件の多くは「実務経験○年」を必須の条件としています。

そのため、まずは正社員として最低でも2~3年の実務経験を積むことを目指しましょう。

また、1つの分野に特化するよりも様々な経験を積んだ方が、後に参画できる案件の種類が増えるので、そこも意識してください。

たとえば、自社開発の会社に入社するよりも、受託開発の会社で様々な案件に関わった方が、幅広いスキルを身につけられます。

また、ベンチャー企業の案件を経験すると様々な業務を任され、現在よりも能力の幅が広がることが期待できます。

チームの人数が少ないことで、サービス全体に関わる上流工程に近い業務に関われたり、設計や企画などに関わることもできるでしょう。

サービス全体に携わるプロダクトマネージャーなどの単価が高い案件を獲得するためには、対応可能な業務の範囲を広げておくといいでしょう。

高収入案件を獲得する方法②技術試験を受ける

技術試験を受けて資格獲得を目指すのも、高収入案件を獲得するコツです。

高価格案件の多くはマネージャー職ですが、マネージャーとしての知識・経験がないと参画が難しいのが現状です。

普通にプログラマーとして働いているだけでは、マネージャーとしての知識は身につきません。

「応用情報技術者」や「プロジェクトマネージャ試験」を受けることで、マネージャーとしての知識を身につけられると共に、知識があることの証明も可能です。

マネージャーとしての経験がない場合、資格取得を目指すのも良いかもしれません。

また、「PHP技術者認定機構」の試験を受けることもおすすめできます。

試験を受けることで、試験対策の間に技術を高めることができ、点数から自分の能力を客観的に判断、評価することができるのがメリットです。

高収入案件を獲得する方法③スキルアップを図る

高収入案件を獲得するには、エンジニアとしてのスキルアップも大切です。

スキルアップすることで、こなすことのできる業務の幅が広がり、より高単価案件に参画できます。

例えば、今後のAIの発展を見越して、サーバーサイドで機械学習に強みを持つ言語を予め習得しておくのも一つの手です。

具体的にどのような手順でスキルアップするかは、以下の記事に詳しくまとめてあります。

「フリーランスのスキルアップ方法9選」

こちらの記事も併せて読むと、スキルアップの秘訣がお分かり頂けるかと思います。

高収入案件を獲得する方法④エージェントの活用

転職エージェントの活用はもちろんながら高収入につながります。

エージェントのメリットとしては、数多くある案件の中からスキルや経歴に最も適した案件を紹介してくれることや、完全無料で案件の選択肢が増やせるところがあるでしょう。

同様に、転職サイトに登録するのもおすすめです。転職サイトは、自分で条件を絞り込み、希望に近い案件に応募する形態がスタンダードとなっています。

また、企業が欲しい人材に対して逆アプローチをかける、スカウト型の転職サイトもあり、案件を選ぶ手間が省けるというメリットがあります。

PHPに関するまとめ

本記事では、PHPの年収、市場動向について解説しました。

本記事で解説したことは以下の3つに集約されます。

・PHPエンジニアの平均年収は高めだが、必ずしも高収入案件であるとは限らない

・高収入案件は上流業務やマネージャー業務が多い

・高収入案件に参画するには、実務経験を積むと共に、技術試験を受けるなどスキルアップを図ることが重要

PHPで得られる収入の平均は日本全体の平均よりも高いです。

超高額収入の割合は日本全体の平均並みでしょう。

初学者や未経験者の採用もあり、待遇も充実している傾向にあります。

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