【決定版】フリーランスが本当の高単価を獲得する方法5選
2021年3月30日 掲載
クライアントから案件を獲得ことで収入を確保しているフリーランス。
案件の単価は収入全体につながる重要な要素です。
では、どうすれば高単価案件を獲得することができるのでしょうか?
様々な角度から紹介していきたいと思います。
また、キャリア形成における注意点についても紹介していきたいと思います。
フリーランスが本当の高単価案件を獲得する方法①上流業務に参画する
フリーランスが高単価案件を獲得する最初の方法は、上流業務に参画することです。
上流業務とは、システム開発における上の部分、つまり、プロジェクトマネジメントや、要件定義、設計の部分ですね。
上流業務の仕事は下流業務(プログラミング、テストなど)より高単価なことが多く狙い目と言えます。
なぜ上流業務は高単価なのか、上流業務に携わるメリットは何なのか、次の項目から詳しくみていきましょう。
【SNS】
上流業務は業務全体の出来を左右する重要な部分
上流業務は業務全体の出来を左右する部分であるため、高単価の傾向があります。
業務を成功させるために、企業側は多く投資して優秀なエンジニアに委託する場合が多いです。
たとえば、プロジェクトマネージャーなら月額100万円を超える案件もあります。
PMが予算管理やスケジュール管理を上手く行わないと、プロジェクト全体が正しい方向へ向かわず、どんなにプログラマーが優秀でも、顧客満足度の高いシステムを開発することはできません。
「この人に任せたい理由」があるため、単価交渉しても断られにくいのです。
一方で下流工程の仕事は、重要な仕事であることには違いませんが、他のフリーランスや企業に任せることも可能です。
そのため、単価交渉をした場合に契約自体を断れる可能性もあります。
上流工程は重要な部分ゆえに替えが効きにくく、高単価を狙いやすいのです。
業務開始から携わるため、単価基準が決まっていない
上流業務は業務開始時点から携われるのも、高単価の理由です。
業務開始時点では企業も明確に報酬額を決めていない場合もあり、交渉の余地が十二分にあります。
また、上流業行は委託内容を承認する責任者とも近い立場になるため、交渉もしやすいでしょう。
業務開始から携われるというのも、上流業務のメリットです。
マネージャーとして働くことで、キャリア形成にも有用になる
マネージャー職として働けば、今後のキャリアにとってプラスになるメリットがあります。
マネージャー職としてプロジェクトを成功させることで、他の企業から仕事をオファーされる可能性も高まるでしょう。
プロジェクトの成功有無はマネージャーの実力にかかっていますから、成功させれば実力があることの証明になります。
更に、プロジェクト成功実績を基に単価交渉することも可能です。
逆に、マネージャー職というのは業務経験がないことには委託されない場合が多くあります。
その意味でも市場における希少性は非常に高くなっています。
キャリア形成にも有用になるのも、上流業務をおすすめする理由ですね。
フリーランスが本当の高単価を獲得する方法②新規開発に携わる
フリーランスが高単価案件を獲得する2つ目の方法が、新規開発に携わることです。
その企業がこれから稼働するプロジェクトに参画することにはメリットがあります。
具体的にどのようなメリットがあるのか、次の項目からみていきましょう。
フリーランスに有利な単価交渉を行うことができる
新規案件は単価交渉しやすいのが代表的なメリットです。
なぜなら、新規開発は企業側が手探り状態で進めている上に、経営陣からの期待が大きいから。
企業側は目に見える結果を早く出さなければと焦っており、単価交渉しても受け入れられる可能性が高いです。
新規簡単に参画できるなら、単価交渉しないともったいないでしょう。
ただし、新規事業の業務量の確認は必須!
新規開発案件は確かに魅力的ですが、注意点が1つあります。
参画前に業務量がどれくらいか確認を必ずしてください。
なぜなら、「高単価だが仕事量もその分多い」というパターンもあるからです。
たとえば、新規案件の中には立ち上げ後の保守点検も業務に入っている場合があります。
こういった業務もあると時給が下がってしまう恐れも。
下記の動画では、「本当の高単価案件」とは「時給1万円以上」であると語っています。
まさしくその通りで単価が高くても業務量が多くては、「高単価案件」とは言えません。
業務量がどれぐらいか事前に確認し、割に合わないと感じるなら断わることも検討しましょう。
需給に差がある分野の新規事業はフリーランスキャリア形成の観点でも要検討
需給に差がある分野の新規事業に参画するかも、よく考えるべきです。
需要が多く供給が少ない分野では人材としての希少性が高く、多くの仕事を獲得しやすいのは事実です。
一方で、ニッチな業務をやっても他の案件にスキルや経験を活かしにくいでしょう。
すなわち、フリーランスのキャリア形成に必ずしも良い影響をもたらすという訳ではないということです。
確かに需要が多く供給が少ない分野は、フリーランスへの外注も多い上に、その仕事ができるフリーランスの競合も少ないため、獲得は容易かもしれません。その分野でいつまで活動するのか、どのように活動していくのかも含めて考えるとよいでしょう。
【SNS】
フリーランスが本当の高単価を獲得する方法③モダンな技術を専門に、業務を行う
高単価を獲得する3つめの方法は、モダンな技術を専門に業務を行うことです。
モダン、つまり人工知能やIoTなどの最先端技術や、AWSなどのトレンドサービスを使った案件のことですね。
こういった案件も高単価であることが多いです。
モダンな技術は上流工程かつ新規事業に該当する
モダンな技術は、上流工程・新規事業で採用される場合が多いです。
上流工程で必要とされているプログラミングスキルはどれもモダンでハイレベルなものとなっています。
また、新規事業では当然新しいスキルが導入されることが多いでしょう。
上流工程・新規事業が高単価を期待できることは、先程解説した通りです。
クライアント側も、優秀なエンジニアが参画することを前提としている
モダンな技術を扱う案件は、クライアント側も優秀なエンジニアが参画すると予想しているため、予め高単価に設定しています。
更に、単価交渉でも高めの単価を提示しても、受け入れられやすいでしょう。
ではなぜ優秀なエンジニアが参画するのか?
なぜ優秀なエンジニアが参画するのかというと、優秀なエンジニアはモダン技術に関心を示す傾向が強いからです。
優秀なエンジニアは新しい技術分野について知ると、すぐに試したいと思います。
このような理由でモダン技術を扱う案件には、優秀なエンジニアが多く集まり、クライアントも報酬額を増やします。
結果、プロジェクトの成功にも繋がり、更に単価がアップする好サイクルができるのです。
モダンな技術はキャリア形成にも好印象!
モダンな技術はキャリア形成においても有用でしょう。
モダン技術は当然将来性が高いため、その技術で一定期間は食べていけます。
関連するモダンな技術を習得して、業務の幅を広げることもできるかもしれません。
こういったメリットがあるため、モダンな技術を習得し、そういった案件に参画するのがおすすめです。
フリーランスが本当の高単価案件を獲得する方法④レガシーな技術を専門にする
高単価案件を獲得する最後の方法が、レガシーな技術を専門にすることです。
レガシーな技術がいる案件とは、COBOL案件など一昔前に流行した言語を扱うもの、などを差します。
「先程と言っていることが逆じゃないか」と思うかもしれませんが、レガシーにはレガシーのメリットがあります。
どんなメリットがあるのか次の項目で詳しく解説しましょう。
需要に対して供給が少ない
レガシーな技術は需要に対して供給が少ないです。
レガシーな技術がいる案件は、やらないといけないものだが、やれる人材がいないかやりたがる人材がいない、ことがほとんど。
たとえば、COBOLが書いたソースの改修を行う案件、などは必ずやらなくてはいけないため、未だに多くの案件があります。
こういった案件は、クライアント側も単価を高くせざるを得ないのです。
また、単価交渉にも応じてくれる可能性が高いでしょう。
レガシーな技術を専門にすることにはこのようなメリットがあります。
レガシーな技術の将来性には注意したい
ただし、レガシーな技術を専門にすることには、デメリットもあります。
レガシーな技術は将来性がなく、いつまでもその技術で稼げる訳ではありません。
特に注意すべきなのは、未経験や経験が浅い方です。
キャリアの方向性を決めるのに最初に技術は重要なので、慎重に判断したいところです。
最初にレガシーな技術を身につけると、その後のキャリア形成が難しくなる恐れも。
将来性には十分注意した上で、レガシーな技術を扱う案件に参画するか考えましょう。
【SNS】
エージェントの利用
エンジニア向けの転職エージェントの利用は単価を高めるのに効果的でしょう。
転職エージェントは利用しなければ見ることすらできない様々な独自案件を保持しています。
それらの案件の中には公開案件と業務内容が同じでありながら給与がはるかに高いものもあるでしょう。
転職エージェントは採用報酬制を採用しているものが多く、内定者の見込み年収うの数割に当たる金額を紹介料として採用企業から得ています。
なので、転職エージェントの利益が増大することからも、より高い単価の案件を紹介してくれることが期待できます。
まとめ
本記事では、フリーランスが本当の高単価案件を獲得する方法、について解説しました。
本記事で解説したことは、以下の3つに集約されます。
・上流業務や新規事業は本当の高単価案件が多い
・モダンな技術や、逆にレガシーな技術は高単価案件が多い
・キャリア形成に有用な経験となるかも考えた上で、案件を選択すると良い
上流業務か、新規開発案件か、モダンな技術を扱うか、レガシーな技術を扱うか、これら4つに着目するのが高単価案件を見つけるコツです。
こういった案件は単価交渉をしやすいこともメリットとして挙げられます。
ただし、ただ単に高単価の案件を選べば良いという訳ではありません。
時給換算したときに割に合うか、キャリア形成にとってプラスになるか、なども考えた上で選択するのが大事です。
「本当の高単価案件」を獲得するためにも、本記事でまとめた内容をぜひ参考にしてくださいね。
また、失敗しない単価交渉術についても紹介しています。そちらについてもご覧ください。