メガベンチャーとスタートアップ、どちらがいいの?
2021年3月30日 掲載
就職・転職をする際、候補に挙がるのがメガベンチャーとスタートアップです。
では、メガベンチャーとスタートアップ、どちらで働くのが良いのでしょうか?
キャリアを形成する際にも重大な選択となってきますよね。
それぞれのメリット、デメリットを紹介していきたいと思います。
この記事を参考に、どちらで働くか考えていただければと思います。
メガベンチャーとは?
メガベンチャーとはどういう企業なのか、定義についてまずは解説します。
普通のベンチャーと何が違うのかについても、次の項目から詳しくみていきましょう。
メガベンチャーとは、大企業へと成長したベンチャー企業のこと
メガベンチャーとは大企業へと成長を遂げたベンチャーのことを言います。
明確に「こうなればメガベンチャー」という定義はありません。
ただ、「上場企業である」「売り上げが200億円以上」「従業員300人以上」など目安はいくつかあります。
メガベンチャーの例を挙げると、
・リクルート
・LINE
・楽天
・メルカリ
・サイバーエージェント
などがあります。
これらの企業は知名度も高く、会社としても規模が大きいため、メガベンチャーと断言しても差し支えないでしょう。
メガベンチャーのメリットは?
メガベンチャーに転職するメリットを解説します。
代表的なメリットは次の4つです。
・企業内での人脈をすぐに拡大できる
・福利厚生が充実している
・優秀な人材が集まり、切磋琢磨できる
・働いていること自体で箔が付く
次の項目から1つ1つのメリットについて詳しく解説しましょう。
メガベンチャーでは、企業内での人脈をすぐに拡大できる
メガベンチャーは企業内での人脈をすぐに拡大可能です。
なぜなら、メガベンチャーでは社内イベントや飲み会が積極的に行われており、そこで様々な人と関われるから。
また、ベンチャー企業の社員は、短期間でスキルを身につけるため、転職までの期間が一般企業に比べて短いです。
早期転職を繰り返せば、多くの企業の人脈を作ることができるでしょう。
メガベンチャーで形成した人脈は、今後独立したり大手に転職したりする上でも役立ちます。
【SNS】
メガベンチャーはスタートアップと比べて福利厚生が充実している
メガベンチャーはスタートアップに比べて、福利厚生が充実しています。
スタートアップは会社としての力がまだないため、福利厚生を用意する余裕がありません。
対して、メガベンチャーは、ヘアサロンやネイルサロン、フィットネスジムに鍼灸・マッサージなど各種サービスが揃っています。
特にメルカリの福利厚生は、かなり優れているとのこと。
【SNS】
また、リクルートでは休職しても籍を残しつつ、他の会社で働くことが可能です。
リクルート側にも、他の会社で身につけたスキルをリクルートでも活かしてもらえる、というメリットがあるからですね。
このように、メガベンチャーは福利厚生が充実しているメリットも大きいです。
優秀な人材が集まり、切磋琢磨できる
メガベンチャーには優秀で「尖った」人材が多く、競争意識も高いです。
レベルの高い環境に身を置くことは、スキルアップに必ず生きてきます。
メガベンチャーで短期間でスキルを身につければ、今後更に高待遇の会社に転職できるかもしれません。
メガベンチャーは、働いていること自体で箔が付く
メガベンチャーに在籍していた、という経歴は今後の転職でも役立ちます。
企業ブランドが国内上位の企業で働けば泊が付き、面接官にも一目置かれるでしょう。
メガベンチャーのデメリットは?
逆にメガベンチャーのデメリットを紹介します。
デメリットは次の2つです。
・就職・転職の難易度が高い
・メガベンチャーでは出世しづらい
メガベンチャーに転職することは良い面ばかりではありません。
悪い面もしっかり把握した上で転職するかどうか決めましょう。
それでは1つ1つのデメリットについて、詳しく解説していきます。
就職・転職の難易度が高い
メガベンチャーはそもそも転職の難易度が高いのがデメリットです。
特に面接の難易度が非常に高く、自分の能力を最大限にアピールしないと、採用はされません。
メガベンチャーに転職を目指す人は優秀な方が多く、彼らに打ち勝つ必要があります。
ただ、学歴重視の傾向は一般企業に比べて小さいです。
前職や学生時代にどんな目に見える成果を出したか、の方が重視されるでしょう。
メガベンチャーでは出世しづらい
メガベンチャーは出世が難しいのもデメリットです。
なぜなら、メガベンチャーは大量採用を実施しているため、上に入れる確率がその分減るから。
たとえばリクルートは、数百人規模での新卒採用を行います。
メルカリなどは数十人程度の採用数ではありますが、それでもやはり出世は難しいです。
メガベンチャーには、上昇志向、競争意識の強い社員が多く在籍するため、彼らに打ち勝つのは容易ではありません。
スタートアップとは?
続いてスタートアップとはなにか、について解説します。
メガベンチャーと比べてどんな特徴があるのか、スタートアップに転職するメリット・デメリットなどについて、みていきましょう。
新しいビジネスで急成長している企業のことを指す
スタートアップとは、新しいビジネスで急成長している企業を差します。
イノベーションを起こすことを期待される程、新しいビジネス形態であること、が条件です。
ベンチャー企業との違いはそこにあります。
スタートアップのメリットは?
スタートアップで働くメリットを紹介します。
メリットは次の4つです。
・スタートアップでは配属での差が小さい
・スタートアップには柔軟性がある
・スタートアップはメガベンチャーと比べて出世しやすい
・スタートアップでは多くの業務を経験できる
1つ1つのメリットについて、詳しく解説しましょう。
スタートアップでは配属での差が小さい
スタートアップでは配属での差が小さいのがメリットです。
大手企業では決められた配属先によって、その後のキャリア形成に差が出てしまうことがあります。
スタートアップは専門性の高い業務であるエンジニアでも、キャリア形成に大きな差が出ることは無い傾向にあります。
スタートアップには柔軟性がある
スタートアップは福利厚生が少ない分、労働方式の柔軟性が高いこともあります。
給料や福利厚生が少ない以上、他の企業とどのような部分で差別化を図り新入社員を呼び込むべきか、を考えた結果、働き方を自由にする方向に行き着く場合が多いようです。
たとえば、裁量労働制を導入しているスタートアップは多いですね。
裁量労働制とは、その日の実際の労働時間を労働者に委ねる制度のことです。
自由な働き方を実現したい場合は、スタートアップがおすすめです。
【SNS】
スタートアップはメガベンチャーと比べて出世しやすい
メガベンチャーは社員数が多く出世しにくいのがデメリットでした。
スタートアップは逆に、社員数が少ないため出世はしやすい傾向にあります。
管理職やプロジェクトマネージャーに早くからキャリアアップすれば、後の転職で有利になるでしょう。
スタートアップでは多くの業務を経験できる
スタートアップは社員が少ないため、一人で様々な仕事をこなす必要があります。
部署を横断して様々な仕事を経験できるのもメリットです。
多くの業務を経験すればスキルアップに繋がり、独立や転職時にも役立つでしょう。
メガベンチャーも一般企業に比べてこの傾向は強いですが、スタートアップの方が更に多くの業務を経験しやすいです。
ただ、多くの業務を経験できる分、激務になることはあります。
スタートアップのデメリットは?
スタートアップで働くデメリットを紹介します。
デメリットは次の2つです。
・社内での人脈拡大は望めない
・メガベンチャーに比べて給与が少ない
スタートアップもメガベンチャー同様、良い面・悪い面があることに注意してください。
1つ1つのデメリットについて、詳しく解説しましょう。
スタートアップでは社内での人脈拡大は望めない
スタートアップは社員数が少ないため、メガベンチャーや大手と比べると人脈拡大は難しいでしょう。
ただ、シェアオフィスを活用して人脈を拡大するという方法もあるとのこと。
他にも、コミュニティに参加したり外部のイベントに参加したり、自分で自発的に動いて人脈を形成することは可能です。
メガベンチャーに比べて給料が少ない
スタートアップはメガベンチャーに比べ、会社としての蓄えがないため、どうしても給与は少ないです。
額面で20万円弱というスタートアップもあります。
一方でメガベンチャーは、楽天やリクリートなら月収30万円であるなど、非常に高めの設定です。
スタートアップは業務も忙しく副業も厳しいため、収入面は腹を括るしかないでしょう。
まとめ
本記事ではメガベンチャースタートアップ、どちらが良いかについて解説しました。
本記事で解説したことは、次の4つに集約されます。
・メガベンチャーのメリット⇒人脈が形成しやすい、福利厚生が充実している
・メガベンチャーのデメリット⇒就職難易度が高い
・スタートアップのメリット⇒様々な業務を経験できる、出世しやすい
・スタートアップのデメリット⇒給料がメガベンチャーと比べて少ない
どちらで働くべきか、というのは一概には言えません。
企業に何を求めるか、自分がどのようなキャリアを歩みたいか、などによって変わるでしょう。
どちらで働く「べき」か、と言うよりも、どちらで働くと幸福であるかを考えるといいかもしれませんね。
まずはインターンとして、実際に働いてみることもおすすめです。
スタートアップの長期インターン10選!具体的な仕事内容や企業の紹介も!|ココシロインターン
また、メガベンチャー、スタートアップのどちらに転職する際にも確認しておきたい事項をまとめた記事も掲載しています。ぜひご覧ください。