所属すべき⁉︎フリーランス協会について徹底解説
2021年3月26日 掲載
所属団体がないというイメージのフリーランス。
フリーランスを支援することを目的としたフリーランス協会という団体があります。
フリーランス協会には入会すべきなのでしょうか。
また、実際にフリーランス協会に入会した人はどのように感じているのでしょうか。
詳しく解説していきたいと思います。
フリーランス協会とは?
フリーランス協会とは何なのか、ご存知ない方も多いと思います。
フリーランスを長年やっている方でも、名前を聞いたことがない人もいるでしょう。
そこで、フリーランス協会に関する基礎知識をまとめました。
フリーランス協会とは
フリーランス協会とは、フリーランスのための非営利団体のことです。
フリーランスを助けたいと思う方々が協力し、設置がされました。
主な業務としては、フリーランスやパラレルワークを送る方を支援しています。
フリーランス協会に年会費を支払うことで、各種保険やサービスを利用できます。
サービスの中には、追加料金なしで利用可能なものもいくつかあります。
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非営利団体(NPO)として活動している
非営利団体とは、利益を目的としない団体ということです。
フリーランス協会は、利用者のことを第一に考えて運営しています。
そのため年会費が安くても、高品質のサービスが得られるのです。
ですから、やすい年会費の割りに良質なサービスを得られることに関して、怪しさは感じる必要はないでしょう。
有料会員は1万円の年会費が必要
フリーランス協会の年会費は1万円です。
フリーランスが加入する場合、必ず有料会員となります。
ただし、現状フリーランスではなく、今後フリーランスへの転向を視野に入れている人は、無料会員になることも可能です。
なお、年会費は全て経費にすることができます。
有料であると知って加入を躊躇う方もいるかもしれませんが、年間費1万円というのはかなり安いです。
フリーランス協会に加入するメリットとは?
フリーランス協会に加入すると、どんな良いことがあるのでしょうか?
ここではメリットを以下の8つにまとめました。
- 賠償責任保険が付与される
- 賠償責任保険の適用範囲とは?
- 任意加入の保険も充実している
- 福利厚生が年会費の割に非常に充実している
- 煩雑な会計税務のサポートも受けることができる
- フリーランス向けの法務サポートも受けることができる
- キャリアサポートを任意で受けることできる
- クライアントからの仕事の依頼が増える
本項目を読むことでフリーランス協会がいかにコスパ良しか、お分かり頂けるかと思います。
それでは、1つ1つのメリットについて詳しくみていきましょう。
賠償責任保険が付与される
フリーランス協会に入ると、賠償責任保険が付与されます。
賠償責任保険とは、相手に損害を発生させた場合に、賠償金や弁護士費用を補償してくれる保険です。
損保ジャパン・東京海上日動・あいおいニッセイ同和損保・三井住友海上によって共同運営されています。
賠償責任保険の適用範囲とは?
賠償責任保険の適用範囲はたとえば、次のものです。
- 業務遂行中の補償
- 業務結果(PL責任)の補償
- 受託財物の補償
- 情報漏えい
- 納品物の瑕疵
- 偶然な事故による納期遅延・著作権侵害に対応
Webライターの場合、納品した記事が著作権侵害で訴えられたり、企業の機密情報を漏洩させてしまったりしたとき、損害賠償金額を補償してくれます。
こういったことは、やらかしてしまう可能性がゼロではありません。
万が一かかってしまう費用が補償されることで、安心して仕事ができるでしょう。
また、クライアント側も損害賠償が必ず支払われるということで、安心して仕事を任せられます。
任意加入の保険も充実している
賠償責任保険以外にも、いくつか任意加入の保険が用意されています。
たとえば、所得補償や傷害補償、認知症サポートなど。
個人では対応しづらい部分を幅広くサポートしてくれます。
福利厚生が年会費の割に非常に充実している
フリーランス協会に加入すると「WELBOX」という福利厚生プランに入れます。
「WELBOX」は大企業も利用している有名なものです。
たとえば、子育て支援やリゾート施設の利用、健康診断の割引など、様々なサービスを受けられます。
特に、フリーランスの多くが使うchatworkのパーソナルプランに、無料加入できるのは大きいです。
年会費1万円で、これだけのサービスを受けられるのはコスパが良いでしょう。
福利厚生プラン目当てで、フリーランス協会に加入するのもありだと思います。
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煩雑な会計税務のサポートも受けることができる
煩雑な会計税務のサポートも受けられます。
フリーランスは確定申告を必ずやらなくてはいけません。
確定申告は慣れない内は戸惑うことも多く、時間がかかってしまいがち。
フリーランス協会に入れば、確定申告がスムーズになる会計ツール「freee」を、2ヶ月無料で使用可能です。
「freee」は利用料金が月額1,000円かかるので、2ヶ月無料になるだけでも大きいでしょう。
フリーランス向けの法務サポートも受けることができる
法律相談が初回無料で受けられます。
フリーランスは、報酬未払いや音信不通などのトラブルに見舞われることも多いです。
そういった場合にどんな対処をすべきか、分からない方がほとんどでしょう。
報酬未払い時の対処方法が分からず、泣き寝入りしてしまう方も多いです。
トラブル時に法律相談ができると分かれば、安心して案件を受注できますよね。
キャリアサポートを任意で受けることできる
各種キャリアサポートを受けることも可能です。
たとえば「skill build」という学習システムも使用できます。
「skill build」を使うことで、スキルアップや転職時に身につけたいスキルも体系的に学習可能です。
フリーランスはスキルアップしないと、継続的に案件を受注するのが困難になる場合も。
フリーランス協会に加入すれば、勉強意欲も湧いてきやすくなるでしょう。
また、以下の記事ではスキルアップのための複数の方法を具体的にご紹介しています。
クライアントからの仕事の依頼が増える
クライアントからの依頼が増えるのも、大きなメリットではないでしょうか?
協会に所属していると、クライアントへの信頼の担保に繋がるため、案件獲得がしやすくなることもあります。
また、最近「フリーランスDB」というサービスもできました。
これは、協会所属者のフリーランスを、検索できるというサービスです。
フリーランスDBにスキルやプロフィールを登録すれば、検索したクライアントから発注がくるかもしれません。
しかも、クラウドソーシングと違って、マージンが引かれないのも利点です。
クライアントからの仕事を増やしたい方も、協会への加入がおすすめですね。
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フリーランス協会のデメリットとは?
逆にフリーランス協会のデメリットはなんでしょうか?
デメリットは次の2つです。
- 任意加入のサービスに加入すると出費が大きくなる
- 福利厚生サービスをなかなか使えない
デメリットといっても、致命的という訳では全くありませんのでご心配なく。
ただ、フリーランス協会に入る前にこれら2つに関しては抑えておいた方が、より効率よくサービスを活用できるようになるでしょう。
それでは1つ1つのデメリットについて、詳しく解説していきます。
任意加入のサービスに加入すると出費が大きくなる
上記で紹介したサービスには、任意加入のものもいくつかあります。
賠償責任保険は自動付帯なのですが、病気や怪我の保険や弁護士費用保険などは任意です。
任意加入のサービスを利用する場合、年会費以外にも出費がかかってしまいます。
「便利だから」とついサービスを利用しすぎるのは良くありません。
自分にとって何が必要かを見極め、使って良い予算内でサービスに登録するようにしましょう。
福利厚生サービスをなかなか使えない
フリーランス協会に加入すれば、「WELBOX」という福利厚生サービスが利用できます。
こちらはお得なものが多いため、利用者が多く、中々利用ができないこともある点は注意です。
また、福利厚生はどうしても、都心部に住んでいる人の方が利用しやすいでしょう。
たとえば、東京に開催されるイベントには、地方に住んでいる人は参加が難しいです。
フリーランスの方の中には、地方で活躍されている方も多いかと思います。
そのため、こういったことを踏まえつつ、フリーランス協会に入会するのが得であるか判断しましょう。
まとめ
本記事では、フリーランス協会について解説しました。
フリーランス協会とはどのようなサービスなのか、ご理解頂けたかと思います。
本記事で解説したことは、以下の3つに集約されます。
- フリーランス協会はフリーランスのためのNPO
- 補償や福利厚生など、サービスが充実
- 一方で、任意加入のサービス全てへの加入は少なくない出費が必要
フリーランス協会は年間費1万円がかかるものの、メリットが多いです。
NPOが運営しているため、フリーランスのことを第一に考えられています。
フリーランスは不安定とよく言われますが、こういったサービスがあれば安心して仕事ができますよね。
この記事を参考に、フリーランス協会への加入を検討してみるのはいかがでしょうか。
また、以下のフリーランス向けサービスカオスマップではフリーランスが利用できるサービスを完全に網羅しています!利用していないサービスがないか確認しましょう。