アクサス株式会社 池田亮氏|”人”を何より大切に、「日本でもっともエンジニアがわくわくする会社になる」|エンジニア募集中!
2021年10月6日 掲載
この度、ネオキャリアグループのアクサス株式会社 池田亮氏にインタビューさせていただきました。
プロフィール
池田 亮:アクサス株式会社 採用部 部長
アクサス株式会社のエンジニア採用を年間20名程度から年間300名以上の採用へスケールし安定化。その後ネオキャリアグループ内の人材派遣領域全体へ管掌範囲を拡大し、4法人分・計700名の採用を管理。2名から18名まで部門も拡張。
2012年 株式会社アルプス技研 入社
2016年 株式会社キャリアデザインセンター 入社
2017年 株式会社ネオキャリア(アクサス株式会社へ出向) 入社
事業概要
事業概要を教えてください。
アクサスの事業は大きく3つあり、
1つ目は、主事業であるエンジニア社員の派遣によるエンジニアリングサービス業で、要は技術力提供業です。全社員700名強の内、約600名が様々なプロジェクトで活躍しているエンジニアです。
2つ目は受託開発事業です。開発プロジェクトそのものや一部をお任せ頂き、チーム編成をして開発業務に当たっています。ただ、この事業はまだまだ規模が小さく、会社全体で伸ばしていこうと進めている注力事業です。
そして3つ目は、IT領域の中でもサポート系の仕事、テクニカルサポートやヘルプデスクなどと言われるような仕事をメインに行っている登録型の派遣事業です。
社員派遣のエンジニアリングサービス業、受託開発事業、登録派遣事業のITサポート業、この3本の柱を使って、我々のクライアントであるIT企業に対して「人」「技術」での課題解決を行っています。
アクサス株式会社の歴史
御社の歴史を教えてください。
アクサスは、生まれて14年となりますが、現在の主事業であるエンジニアリングサービス業が本格的にスケールしたのはこの4年間ぐらいなんです。きっかけはシンプルに、『エンジニアの社員採用を本格化』したことです。
設立から10年当時の主事業は、派遣事業ではなくSES事業で、同業のパートナー企業と連携をしながらクライアントのニーズに応えており、エンジニアも自社社員だけでなくパートナー企業の社員とも協業可能な事業モデルでした。
社員採用よりもエンジニアを集めやすく、在庫を抱えないビジネスモデルだったため、事業もスケールさせやすく走り続けた結果、設立10年経っても社員は全体で250名ほど、エンジニアは150名ほどの規模にしか成長していませんでした。
もともとはSES事業をされていたのですね。
はい。お客様のおかげで業績こそ毎年二桁成長を続けておりましたが、その反面、パートナー企業に頼るビジネスモデルにより、常に不安定さをはらむ成長でもありました。
その矢先で、SES事業のモデルがはらむリスクによる事案、企業としての中長期ビジョン見直しなどが重なり、改めて「お客様の信頼と期待に応える利他集団である」「IT技術で貢献する」ことを念頭に、
①SES事業⇒派遣事業へのシフト(事業のリスク管理/自社内のIT技術蓄積)
②エンジニア社員の採用を本格始動
③エンジニアがわくわくする会社創り
を柱に、第二創業期へ突入し、今日まで駆け抜けてきました。
当時、主事業であったSES事業を派遣事業へ
シフトすることに迷いはなかったのでしょうか。
無論、当時業績の大部分であったパートナー企業との協業事業を辞め、派遣事業へ移行するリスクはとても大きなものであり、場合によっては路頭に迷う可能性もある大きな決断でした。
その挑戦を乗り越えて今があるのは、信頼してお取引を継続頂けたお客様の存在であり、一丸となって会社を支え合った仲間、第二創業期に共に挑んで下さった多くの新たな仲間のおかげでした。
4年前は150名程だったエンジニアも、今では600名を超え、会社全体も700名を超えるに至っております。
リモートワーク導入のきっかけ
リモートワークを取り入れたきっかけを教えてください。
リモートワーク導入のきっかけは、日頃エンジニア社員がお世話になっているお客様がリモートワークを導入し始めたことが最も大きなきっかけです。
我々は事業上、お客様のプロジェクトに参画させていただいているケースがほとんどなので、当然同じ環境下で仕事をすることにもなり、結果としてリモートワークが急増しました。
無論弊社オフィス内で就業する社員においても、感染防止のための取り組みの一つとしてリモートワークや時差出勤を導入しました。
リモートワークのメリット
リモートワークで感じるメリットは
どのようなものがありますでしょうか。
『場所』が必ずしも仕事をする条件のマストではないとわかったことです。
人材派遣という業態は特に、クライアントと同じ場所にいないと仕事ができないという考え方がスタンダードでした。。。しかし、実際に出勤ができなくなり、リモートワークを始めてみると、『あれ?出勤しなくても仕事ができる?!』と気が付いちゃったんですよね。
この気づきが1番のメリットで、これをきっかけにお客様に対して提案の幅がぐんと広がりました。IT企業としては、技術力提供を様々なパターンで実現できるという事実は大きな転機となりました。
また副産物として、リモートワークによって通勤交通費やそれに関わるものがなくなったことは大きな変化でした。
500人いれば500人が様々な派遣先に通勤することとなるため、大量の通勤経路の管理や、申請手続きが存在します。それらがなくなることで管理工数、社員一人ひとりの労力が大幅に減少しました。
通勤の管理がなくなることは大きいですね!
他にメリットはありますでしょうか。
派遣先にて就業スペースを確保する必要もなくなるため、増員の際の準備や手配の負荷、家賃軽減にも繋がりました。
コロナ禍ではオフィスを手放す判断をした会社も多数ありましたが、近しい概念で、ランニングコストがなくなることは、経営という観点から見れば、インパクトはとても大きいものです。
事業を行なう上でのメリットとしては、地域を選ばずプロジェクト・エンジニアを双方が選べるようになったこともあります。
通勤前提であれば東京の人は東京の仕事、大阪の人は大阪の仕事と制限がかかりますが、テレワークの導入により全国どこに住んでいるエンジニアでも、全国どこにある派遣先でも、双方が制限なく手を組めるようになり、選択の幅が大きく広がっております。
リモートワークのデメリット
逆にデメリットや課題感を感じられることは
ありますでしょうか。
対面でのコミュニケーションができなくなったことです。
弊社のエンジニアは、様々なプロジェクトに参画しているので、日頃は派遣先の社員の方々と一緒に仕事をしています。法人の壁を越えて1つの物をつくるという行為を皆で行うので、現場のメンバー同士で密にコミュニケーションを取り、仕事の進捗など足並みをそろえなくてはいけないことが必然的に多くなります。
特に派遣開始時や経験の浅いメンバーの参画時には尚更重要になるのですが、「はじめまして」の段階から画面越しのコミュニケーションだけで実務に慣れていくのは双方にとって容易ではありません。加えて法人同士でお金を伴う商売になりますので、対面で行なう実務と同等の成果を上げられるようにコミュニケーションを図っていかないといけず、このことが1番難しかったと言えます。これは派遣という業態上、必ず背負ってしまうことです。
派遣事業にとっては特に大きな課題となりそうですね。
他に何かデメリットや課題はございますでしょうか。
日頃派遣先で仕事をするエンジニアとのコミュニケーションや情報共有は、派遣先へ赴いて行なっていましたが、リモートワークによって自宅業務のエンジニアが増えたため、容易に会えなくなったことも課題でした。
WEB電話で代替はしていましたが、目の前にいて話すのとは距離感の体感的違いは生じるため、馴染んで慣れて、以前までのようにコミュニケーションを取るのに時間を要しました。会いにいくための移動時間は軽減されたため、その分をエンジニアとの時間に転換し、会う頻度を上げていきながらベストな形も模索しています。
コミュニケーションを取るための工夫
コミュニケーションを取るために
何か工夫はされておりますでしょうか。
複数のコミュニケーション先を設けております。
コロナ前までは派遣先に常時仕事仲間がおり、困った時には助けを求めやすい環境でしたが、自宅業務となると何か相談するのは派遣先か自社の上司がメインとなり、わざわざ連絡するほどか悩んだり、今まで近くの同僚に漏らしていたような内容は個人で溜めていってしまうことが少なくありません。
そうした結果、蓄積した悩みが大きな事案に繋がることもありますので、周りになるべく多くのコミュニケーション先を設け、発信しやすい環境にしています。
派遣先を担当する営業担当は無論、技術部門のマネージャーやリーダー、エンジニアの就業サポート専任担当など、内容によっても相談相手を変えられたり、話しやすい相談相手経由で関係者に共有がなされる仕組みとなっています。
エンジニア採用の難しいところ
エンジニアの採用で難しいと
感じることはありますでしょうか。
日本のエンジニア需要に供給が追いついていないことです。これは他の職種にも言えるのですが、日本人の人口自体が減少しているため、当然働き手も比例して減少していきます。
エンジニア職は日本全体が育成に取り組んでいることもあって奮闘はしていますが、需要の伸びが著しく求人倍率は9倍超えの世界で、激しい獲得合戦となっています。
そんな中で勝ち抜くために、各社必死で自社のサービス、製品、企業基盤、就業環境など様々な武器を使い、エンジニアからのナンバーワンを目指して奮闘していますが、競合他社の多い業態、オリジナルを持たない業種の中で戦う身ですので、とりわけ採用の難しい企業であることは否めません。。
そうですよね。。
業種業態では特徴も差別化も第三者にご理解頂くのは難しいですが、そもそも会社を創った目的、歩み、想いだけはどの会社もオリジナルであり、私たちの元に様々なエンジニアが集まってくれたのもそこに共感頂けたからだと考えています。
もちろん起業からこれまで、たくさんの壁にぶつかり、失敗も多く、痛い目を見てきた歴史があります。大きなビジネスモデル転換で一時は経営危機も迎えたこともあり、卒業した仲間もいます。
だからこそ、これまで支えてくれたエンジニアや、お付き合いし続けてくださったお客様も含めて、”人”を何より大切にし、関係する全ての方々へ「モノ」ではなく「コト」を届けられる、利他の想いをもった「すごい!を追求する」集団を目指し、まずは「日本でもっともエンジニアがわくわくする会社になる」ことをビジョンに走って参りました。
現事業だけではエンジニアにとって夢のあるフィールドではないかもしれませんが、これからもっと新しいチャレンジをしながら一緒に創っていきたい!という想いで「エンジニアのわくわく」を形にするために会社をあげて取り組んでいます。
これからもエンジニアに選ばれる難しさは加速していく市場ですが、想いをぶらさず仲間探しを続けていきたいと思います。
入社後の成長について
御社に入社した場合、
どのように成長できますでしょうか。
どのようにでもなりたい姿に成長できます。我々の業態は社内転職に近いことを実現できる強みがあります。働く会社を変えられる、業界も変えられる、仕事内容も変えられる、これをひとつの会社に所属しておきながら実現できます。
通常の会社は、その会社内でのキャリアパスしかありませんが、弊社では様々な業界の様々な会社でキャリア形成をできますので、物理的にキャリア形成はできることしか存在しないんです。
ある種”何でもあり”なこの業態の特性を活かし、エンジニア1人ひとりが描く『こんな風にやっていきたい』や『将来こうなりたい』という夢をどう叶えていくかを考えながらプロジェクトとのマッチングを行ないます。
ですので、『どのように成長できるか』というよりは『どう成長したいか』が重要になり、それを一緒に創っていこうという考えです。目標や成長方向を会社任せにしてしまうと、無理やり『これやりなさい』と決め打ちしたキャリア形成となってしまい、お互いに想いの不一致が生じますので、そういった方はこういう業態には向かないことが多いです。
今後の事業方針・採用方針
今後の事業方針を教えてください。
”人”で技術支援を行なう会社なので、より多くのエンジニアの仲間を迎え続けることは今後も変わらない大きな方針です。
加えて、エンジニア1人ひとりがスキル/キャリアアップをしていくための教育研修の拡充、キャリアを拡げるためのお客様の拡大、技術蓄積や向上に向けた自社開発/受託開発案件の獲得に熱を注いでいます。
エンジニアが増えるたびに支援できる技術領域が広がり、支援方法の選択肢が増え、挑戦できるフィールドも拡大しますので、お客様にとってもエンジニアにとってもサービス向上/新規投資、給与還元、福利厚生の充実など利のある未来に繋がります。
ゆくゆくは、IT企業として、世界にITで革新を起こしてきたGAFAのような企業のパートナーとして、世の中を変えるIT革新の原動力になりたいと考えています。
今はまだまだですが、自分たちが関わった技術や製品が世の中を変えていく姿を見れば、エンジニアにとっても支える仲間にとっても働きがいや自信に繋がり、所属していることを誇れる会社になる、そんな未来を目指しています。
今後の採用方針も教えてください。
弊社の想い、向かいたい未来に共感頂ける仲間を、1人でも多く迎え続けたいと考えています。技術や経験ももちろん大切ではありますが、それは後からでも身に着けていけるものもあり、またそうしていくことは私共も一緒に負っていくものです。
何より大切なのは、アクサスという同じ船に乗って同じ方向に向かう仲間になることですので、一緒に航海を楽しんで頂ける気持ちを重ねていきたいと思います。
投稿者プロフィール
柳 恭平
テックゲート運営責任者。約3年間のフリーランスの経験をしてテックゲートに参画。 営業,企画,マーケ,広報,エンジニア対応とマルチに対応。最近ではPythonを使った業務効率化する方法を習得中。